先週は自身2度目の最終日最終組も順位を落として「今週にぶつけたい」
渋野日向子をはじめ、河本結、原英莉花ら黄金世代の選手たちが次々に初優勝を挙げた女子ツアー。しかし、実は8月に開催された「CATレディス2019」の淺井咲希以来、黄金世代の初優勝者は出ていない。
それだけに、先週の「伊藤園」ではついに10人目の優勝者が出るかと盛り上がったが、結果20位タイ。これまで何度も上位争いをしている臼井だが、実はまだ賞金シードも確定できていない。
来シーズンのシード権を獲得するには賞金ランク上位50位以内まで入っていなければいけないが、現在57位で50位との差は423万6001円。臼井にとっては今週がラストチャンスとなるが、シード獲得には上位フィニッシュが必須の状況だ。
4位タイでフィニッシュしたアクサレディス以降出場4試合連続での予選落ちを喫したが、その後は21試合に出て予選落ち5回は決して悪くない。しかし、予選はかなりの確率で通りながらシード獲得に至っていないのは、最終日にスコアを落としている影響があるようだ。
部門別データを見ても、初日の平均ストロークが71.6181でツアー17位。セカンドラウンドの平均が71.6400で31位なのに対し、サードラウンドは73.1152で78位とガクッと落としている。その理由を、臼井は「フィジカル面」だという。
「フィジカル的に、シーズン1年目で5キロ痩せて、途中でご飯食べれなくなっちゃって、本当に地獄だったんです。よく3日目に崩れるって言われるんですけど、体力的も全然足りていなくて……そこが違うだけでも1ランク上のゴルフができたと思います」(臼井)
「アース・モンダミン」以降休まずに出場し続けた結果、6月ごろから一気に5キロ痩せてしまったのだとか。休み休みプレーできればいいのだろうが、そこはツアールーキー。ペースがつかみきれなかった側面もあるだろう。
伊藤園レディスでも2度目の最終日最終組でプレーしながら、75とスコアを落とす悔しい敗戦。しかし、だからといってもちろん本人の気持ちは前向きだ。シード権がかかる今週はいつも以上に気合いが入る。
「(伊藤園の最終日は)自分のやりたいことができなくて、すごい悔しくて……(その思いを)今週にぶつけたいと思っています! ただ、もしだめでもQT(シーズン終了後に開催される来季の出場権を決める試合)で自分のプレーができればこの場所(レギュラーツアー)に戻れると思うので全力でやりたいです」(臼井)
鈴木愛の4連続優勝なるか? 賞金女王の行方は? と注目が集まるエリエールレディス。初優勝&シード権獲得がかかる臼井麗香にも注目だ。