国内男子は5日から今季最終戦「日本シリーズ JTカップ」が開幕。選手会長・石川遼も今季3勝目へむけ、気合い満々。そのモチベーションのひとつとなっているのが、新調したエースパターでの‟初勝利“。約10年使い続けたグリップとシャフトを「三井住友VISA 太平洋マスターズ」から新調。実戦投入から4試合目で「そろそろ結果を」を燃えている。

10年間使い続けたエースパターのグリップをついに新調

ひとたび気に入ればとことんまでギアを愛用し続けることで有名な石川遼にとってはある意味では寂しい“別れ”だった。

約10年間使用し続け「一度もいじりたいと思ったことがない」と唯一無二の信頼を寄せるプロトタイプのエースパター「オデッセイ ブラックシリーズix♯9」のグリップとシャフトについに手を加えたのだ。「手を加えた」というよりは実質、限界だった。

画像: 10年間ともに戦ったグリップは形状が変わり、擦り減っているのがわかる(写真は2019年の長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 撮影/岡沢裕行)

10年間ともに戦ったグリップは形状が変わり、擦り減っているのがわかる(写真は2019年の長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 撮影/岡沢裕行)

昨年オフも、グリップとシャフトのチェンジを検討したが「パター自体を代えられないのもそうですが、本当に『代えが効かない』のはグリップ。手の延長線というのも超えて、神経すら通っているんじゃないかっていう感覚すらあります」と語っていた自らの‟分身パター“だったが、長年の勤続疲労によりグリップの芯には穴が開き、シャフトも錆びだらけ。

「パッティングの最中にグリップの中で錆びてしまっているシャフトが折れてしまったら、元も子もない。グリップにこだわり続けて、本当は代えなくてはいけないレベルなのに、今度は『シャフトが折れそう』という心配まで出てきて。だから、もうシャフトもグリップも新しくして。ヘッドにつながるものを全て新しくしました」

「三井住友VISA」から実戦投入開始

新調したオデッセイ「DF-X」グリップは前モデルと同じ形状と素材。シャフトも「いつか折れることも想定していた」と予め準備していた前モデルと同じものを装着。まだ実戦投入から3試合と、さすがに前代と同じとまではいかずとも、日に日に馴染んできているという。

「正直、使い始めたときは不安しかなかったんですけど、思ったよりはここまでのところ感触は悪くないんです。やっぱり前のグリップは相当手になじんだものだっただけに『どうかなぁ』と半信半疑だったのですが。自分でも以外なぐらいに『慣れるものなんだな』というぐらい馴染んできていますね」

画像: 三井住友VISA太平洋マスターズ以降は、新たなグリップとシャフトでツアーを戦っている(写真は2019年のカシオワールドオープン 撮影/姉崎正)

三井住友VISA太平洋マスターズ以降は、新たなグリップとシャフトでツアーを戦っている(写真は2019年のカシオワールドオープン 撮影/姉崎正)

実戦投入後の平均パット数を見ても、デビュー戦となった三井住友太平洋VISAこそ2.00と苦戦したが、ダンロップ フェニックス(1.6973)、カシオワールドオープン」(1.7292)と着実に、ツアー2位だった昨年の平均パット率1.74に近づいてきている。

「(JTカップで)一番、大事になるのはグリーン上。とくにこのコースはグリーン勝負と思っています。新しいパターでのいいイメージというのは、しっかりと増えてきてはいるので。『VISA』で思い切って変えたことが、結果的にも正解だったと思えるように。そろそろ結果が欲しいというのもあるので、今年のうちにこのパターで『勝ったな』という試合を作っておきたいですね」

新相棒に新たな‟歴史“を刻むべく、最後にもうひと暴れを期している。

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