「3ツアーズはコスパ最強」とゴルフ女子が言う理由
みなさんこんにちは! ゴルフ歴2年のゴルフ女子・S子です。私はゴルフをプレーするのも好きですが、見るのも大好きで、男女ツアーにはよく足を運びます。ちなみに今年一番感動したのは「ZOZOチャンピオンシップ」です!
でも、そんな私でも正直ノーマークだったのが「3ツアーズ選手権」。今年は、石川遼プロに渋野日向子プロ、鈴木愛プロ……と豪華メンバーが集結するということで、ためしに行ってみることにしました。そしたらこれが面白かった! その楽しさを、お裾分けできたらと思います。
さて、「3ツアーズ」とは、男子ツアー、女子ツアー、シニアツアーの3ツアー対抗のペアマッチ。もちろん、飛距離がそれぞれ違いますから、ティの位置だけ変えて、あとは同じ条件で戦います。
午前中は各チーム2人1組で、いいほうのスコアをチームスコアとして採用する「ベストボール方式」。そして午後は、各チーム2人1組は同じですが、ひとつのボールを交互に打っていく「オルタネート方式」になります。そして、S子的にはこのオルタネート方式が手に汗握る緊張感で好きでした。
午前午後3マッチずつ行うのですが、午前中を終えてトップは女子ツアーで3.5ポイント。男子ツアーが3ポイント、シニアツアーが2.5ポイントで追う展開ですが、すみません、ポイントの詳細とかは省きます(笑)。
午前中は「石川遼プロって、やっぱり人気あるな〜!」「チャン・キムプロのティショットはカッコよすぎる!」「プラヤド・マークセンプロのアプローチ、上手すぎて意味がわからない……」といったことを思いながらあっちを見たり、こっちを見たり。普段は女子ツアーに足を運ぶ機会が多いだけに、男子ツアーのパワーとシニアツアーの技に寒さのせいじゃなくて震える……!
そして迎えた午後。私がついたのは男子ツアーが今平周吾・石川遼プロ組。女子ツアーが鈴木愛・渋野日向子プロ組。シニアツアーが谷口徹・倉本昌弘プロ組です。っていうかすごすぎませんかこのペアリング!?
普通、この6人を見ようと思ったら男女シニアそれぞれのツアーに足を運ぶ必要があるわけです。それが一気に、しかも同じ組で観れるとか……3ツアーズ選手権はコスパ最強ですね(笑)。というわけで、午後はこのマッチに密着です。
「この6人のペアリング……もしかしたらもう一生見られないかも!?」
さて、各ツアーを代表する選手が集まったこの組は、9ホールの中に驚きがたくさんありました。
まずは2番のパー5。セカンドショットを渋野プロ、谷口プロがともに左に外して、左足下がりのライから砲台グリーンを狙う難しい状況になってしまいました。その時点で、先輩に難しいアプローチをさせることになってしまい「落ち込んでます」という様子の渋野プロの気持ちになって手汗が滲みます……。
ですが、さすがは賞金女王・鈴木プロ。入念に状況をたしかめ、素振りを繰り返すと、見事に寄せてきます。渋野プロも「ここは絶対に外せない!」というオーラを出しつつ、見事カップイン!
さらなる驚きは倉本プロです。似たような状況から、あわやチップインというミラクルアプローチ。しかも、なにげな〜くボールのところに行って、なにげな〜く打つんですよ。さすがはPGA会長です。S子的には“初・会長”だったのですが、マジでビビりました。うますぎる……!
さて、全体的に和気あいあいと楽しそうにプレーしている6人だったのですが、6番パー5で男子チーム、女子チームがそれぞれセカンドを崖下に落とし、そこから必死にパーをセーブしたあたりから雰囲気がガラッと変わってきました。
なんでしょう。とりたいパー5でとれなかった(ちなみに6番はシニアもパー)ことで、プロたちのスイッチが入っちゃったみたいです。この時点で女子とシニアが3アンダー、男子は2アンダー。残り3ホールでどのチームが勝つかまったくわからないっていう状況です。みんな“プロの顔”になっています。またも手汗出ちゃいます(笑)。
すごかったのは8番パー4です。シニアチームの2打目、谷口プロが打った1打はグリーンの傾斜でなんとグリーンエッジまで戻されてしまいます。すると、倉本プロから「それ寄らないの?」と厳しすぎるツッコミ……! そして、臨んだエッジからの3打目はあわやチップイン。会長……上手すぎです。
でも、このホールの主役は石川プロでした。エッジからウェッジを振り抜いて、見事チップインですよ。ほんと持ってます。ド派手なガッツポーズにつられて思わずS子もガッツポーズ。ここが最終ホールで、男子チームが優勝したような雰囲気に包まれます。しかし、女子ツアーもこのホールバーディで差を詰めさせません。
このマッチは最終的に1打差で女子とシニアが分け、男子が3位という結果に終わり、女子ツアーが総合優勝に輝くのですが、結果よりもなによりもその中身がすごかったです。
S子がついた組なんて、よくよく考えてみると男女ツアーの賞金王(今平・鈴木プロ)に全英女子オープンチャンピオン(渋野プロ)、男子ツアーの最多勝(石川プロ)に日本シニアオープンチャンピオン(谷口プロ)、PGA会長(倉本プロ)っていう全員レジェンドみたいなペアリングですから。
こんなペアリング、もしかしたらもう2度とないかも。タイガーが日本でプレーしているのを見たときも感動したけど、この6人のプレーを見たこともS子的にはスペシャルで、なぜか感動しちゃったのでした。来年も行く。
それにしても、ゴルフって、見るのもやるのも、本当に楽しいですね!