パットのスタンス幅はショットとは逆ってご存知でしたか!?
みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はもちろん毎週、週刊ゴルフダイジェストを読んでいますが、巻頭特集などとても役に立つ記事が多くて、毎回どんな内容なのか楽しみにしています。
でもね、そういう大きな記事ばかりでなく、モノクロページの小さい記事なんかもかなり面白くてためになるものが多いんです。なので毎回隅から隅まで読んでいるわけですが、今回もなかなか面白そうな記事を見つけましたよ!
週刊ゴルフダイジェストに石井忍プロが連載されている「考えないショートゲーム」というのがあるのですが、12/17号の記事がなかなか興味深かったんです。パットの距離感が合わない人向けの記事だったのですが、距離によってスタンス幅広を変えてみましょうという内容。スタンス幅を変えることで、どんな効果があるのでしょうか? 早速ラウンドで試してみました!
石井プロによると、距離の長いパットのときはスタンス幅を狭くすると良いらしいんです。両足の間に拳が1個入るくらいの間隔。そうすることで重心が高くなり、ストロークの半径が長くなる。さらに、ひじ、ひざ、腰が柔らかく使えるようになることで、小さい動きで長い距離が打てるようになるのだとか。
で、逆にショートパットはスタンス広めで打つのが良いらしい。スタンス広めだと重心が低くなるので下半身が安定し、ストロークの反復性が高くなるとのこと。さらに肩が縦に動くので、ヘッドの軌道が直線になりやすく、方向性が良くなるらしい。そう聞くと、たしかにショートパット向きですよね。
しかし、ショットの場合って、長い距離を打つとき(ドライバーショット)はスタンス広めで、短い距離を打つとき(アプローチ)はスタンス狭めじゃないですか。パターとは逆なんですね。とりあえず本当にスタンス幅を変えることで効果があるのかを試してみました。
僕は普段どちらかというと狭めのスタンスなのですが、石井プロの言うように足の間隔がこぶし1個分くらいの狭さにしてロングパットを打ってみました。イメージはリッキー・ファウラー! これは振り子のような感じでスムーズにストロークできて、たしかに長い距離が簡単に打ちやすいし、思ったよりも良い感じ。ちょっとアプローチを打つような感覚ってことでいいのかな?
とりあえず、たしかに長いパットの距離感は出しやすいような気がします。ふだん僕がやってるスタンスと近いというとこもやりやすい理由のひとつなのかもしれませんが。
そしてスタンスを広くしてのショートパット。石井プロいわく2メートル以内くらいのパットは広めのスタンスがいいそうです。イメージは松山英樹プロ!(最近はスタンス少し狭めにしているみたいですが)。少し腰を落としてどっしり目に構えてストロークしてみると、なるほどこれは真っすぐにヘッドを動かしやすいし、どっしり構えているだけにストロークのぶれも無くて方向性が良くなる。これなら狙った方向に打ち出しやすいような気がしますね。
いままでパットの距離によってスタンス幅を変えるなんてことは考えたことがなかったですが、やってみるとなかなかいい方法かもしれないと思いました。スタンス幅を変えるということをすることで「このパットは距離を合わせていくんだ」とか「このパットは入れる!」という心構えもできるし。
距離感重視なのか方向性重視なのかってことですかね。ラウンドで実際にやってみても、スタンスを変えることに対してそんなに違和感はなかったので、これは試してみる価値アリなんじゃないかと思いました。
しかしちょっと悩むのは中間の距離。10メートル以上あるようなパットなら距離感重視のスタンス狭めで良いだろうし、2メートル以内なら方向性重視の広いスタンスでいいと思うのですが、では6メートルくらいのパットはどうすればいいの?
スタンス幅も中間くらいの広さで構えてパットすれば良いのか、距離感か方向性のどっちかを優先して、それに沿ったスタンスにするのか? もしくはスタンス幅は無段階に変更して、距離に合わせて1センチ単位くらいで変えていくのか? このあたりはラウンドでいろいろと試してみて、自分にしっくりくる方法を探すのが良いようですね。