【第3位】全英オープン2日目のローリー・マキロイの奮闘
事前の優勝候補に挙げられ、多くの期待を背負って地元北アイルランド・ローヤルポートラッシュでの全英オープンに臨んだロリー・マキロイ。
初日のスタートホールでまさかのダブルパーを叩いて、いきなりの「プラス4」を背負ってしまい、さらに最終ホールではトリプルボギー。初日を終えて、8オーバーは後ろから数えて6番目。予選通過は絶望的でした。
そうした状況での2日目の17番ホール。予選通過をかけての懸命のラウンドは前日とは一転、ここまで7バーディ1ボギーで予選通過も見えかけた中、ティショットを右に曲げてからの第2打です。
結果から言うと、あとひとつバーディがあれば予選通過のラウンドでしたが、このホールも次のホールもスコアを伸ばすことが叶わず予選落ちでした。しかし、絶望的な状況からローリーの「最後まで諦めない踏ん張り」は、強く心に響くものがありました。
【第2位】全米プロ2日目のタイガー・ウッズとブルックス・ケプカの握手
4月のマスターズ優勝以来の出場だったタイガー。コースはニューヨーク近郊のベスページブラック。予選ラウンドの組み合わせは、前年の全米オープン王者のケプカと、同じく全英オープン王者のフランチェスコ・モリナリ。直近3メジャーチャンピオンの競演です。
初日63とスタートダッシュに成功したケプカに対して、スタートホールがダブルボギーで出遅れたタイガー。なんとか初日を72で終えて捲土重来を期した2日目、スタートホールの1番で、左ギャラリースタンドわきに曲げる波乱のスタートでした。
このホールはナイスパーで終え、前半を2バーディ2ボギーで折り返しましたが、後半3連続ボギーがあったりで1バーディ4ボギーの2日間トータル5オーバー、予選通過に一打足りず。同伴競技者ケプカは順調に首位を固めて2日目も5アンダーで予選ラウンド12アンダーとスコアを伸ばし、最終的にケプカが優勝を果たします。
選んだ1枚は、対照的な二人のホールアウト時のものです。
【第1位】マスターズ最終日のタイガー・ウッズの雄叫び
もう、言わずもがなのタイガーの18番の雄叫びです。ウイニングのパーパットが丁度タイガーの体が私のほうを向いていて、(おっ、これが決まればこっちに顔が向くな)と思いきや、それが外れてのボギーパット。(まずい、背中向きじゃないか)
こうしたとき、この大会で撮影場所を移動することは不可能です。で、私から見てタイガーの背中からのボギーパットが決まりました。そして、カップからボールを拾い上げると……なんと! タイガーは体を反転させてこちら向きに。ありがとう、タイガー!
そう心の中で雄叫びをあげながら撮影した写真が、私が今年海外で撮影した中で、もっとも印象に残る一枚となりました。