スタンスは広め。とにかく飛ばすためのセットアップ
身長151センチと小柄ながら2019年度のドライバーの平均飛距離は243.12ヤード、LPGAランキングでも23位とツアーでも屈指の飛ばし屋である淺井咲希。
いったいどのようにティショットを打っているのだろうか。
秋山真凛(以下、秋山):まずはシンプルなところでティの高さをどう決めてるか教えてもらってもいいですか?
淺井咲希(以下、淺井):そうですね、わたしは他の人よりは高いほうですね。ジャンピングスウィングというか、ちょっとアッパー気味にインパクトするので、高めにセットしたほうがヘッドスピードも上がりやすくなるし、球も伸びていく感じになるんです。
秋山:後ろからから見たときにボールがドライバーのヘッドから3分の2くらい出る高さかな。ボールの位置はどのあたりでしょう?
淺井:結構左寄りです。左足かかとの内側の延長線上あたりですね。わたしは左右に体重移動をするスウィングなので少し左側に寄せたほうが、スウィングが大きくなって飛ばしやすくなるんです。
秋山:なるほど。すべて飛ばしに重点を置いている感じですね。アドレスの体重配分はいかがでしょうか?
淺井:左右は5:5くらい。私はかかとに体重が掛かっているほうが力を発揮しやすいと思うので、少しかかと寄りに重心を置いています
秋山:左右というよりかは前後の意識が強いと。スタンスはちょっと広めでしょうか?
淺井:結構広めですね。わたしは身長も低いので、広めのスタンスで体を速く回転させて飛距離を出そうという感じです。ただ、スタンスを広げることで体の動きも止まりやすくなってしまうので基本的にはおススメできないですけどね。わたしは昔バレエをやっていて普通の方より関節の柔軟性が高いんですよ。
秋山:一般の方はマネすると故障してしまうのでやめたほうがよさそうですね……(笑)。
淺井:そうですね(笑)。狭めのほうが体の回転もしやすいですしね。私も調子悪くなってきたり当たらなくなってきたらスタンスを狭くするので、狭めのほうがおススメです。
ワイドスタンスで構える淺井咲希のアドレス。ボール位置、ティアップの高さに到るまで、すべて小柄な体でもできるだけ飛距離を出すことに重点を置いたものだった。
協力:きみさらずゴルフリンクス