2019年シーズンに数々のドラマを見せてくれた渋野日向子。先だって開催されたピンのイベント「CLUB PIN CUP」では、ファンの前に元気な姿を表し、詰めかけたアマチュアゴルファーに「ラウンド前の練習方法」を披露。青木翔コーチの解説つきで、ご紹介しよう。

大事なのは今日の体の調子を確認すること

ラウンド前の練習はウォーミングアップからスタート。素振り用のバットの中心を片手で持ちクルクル回すところから始め、左右の腕や肩、手首をほぐしていく。10回くらいずつクルクルさせたら、次は肩まわりを重点的にほぐしていく。

そしてクロスハンドに握って左打ちの素振りを手首を柔らかくしながら連続で行い、背中や腰、足など全身を少しずつ動かしながらほぐしていく。グリップを右打ちのいつもの握り方に持ち替えて、連続で素振りをしながらスウィングスピードを上げてフルスウィングの大きさまで振っていく。

この過程を、青木翔コーチはこう説明する。

画像: 素振り用のバットで細かい筋肉から大きな筋肉へと徐々にほぐしていく

素振り用のバットで細かい筋肉から大きな筋肉へと徐々にほぐしていく

「まずは、ウォーミングアップで体をほぐしていきます。軽くおしゃべりしながら体を少しずつ動かして軽い負荷から徐々に大きく動かすように体を温めていきます。バットは適度に負荷がかかるのでストレッチを兼ねて手首や背中、足腰など細かい筋肉から大きな筋肉へと負荷をかけながら、血流を上げていきます。次にスピードを上げるための素振り棒を振り、どんどん速く振っていきます」(青木翔コーチ)

ここまで約5、6分。一通り体をほぐしたら右手一本で打つドリルからボールを打ち始める。クラブは56度のSW。ここでの注意点は渋野本人の解説を聞いてみよう。

画像: 右手一本のドリルは右のお腹の筋肉を意識しながら打つ

右手一本のドリルは右のお腹の筋肉を意識しながら打つ

「右手一本のドリルは青木コーチに習い始めたころからずっと続けています。初めは上手く打てなかったのですが、続けているうちに打てるようになってきました。右のお腹の力で打つことを意識しているので左手はそこに当てています」(渋野日向子)

右手の感覚、体で打つ感覚を確かめながら20ヤードくらいの距離を20球くらい。そのあと両手で持ち50ヤードくらいから打ち始めると5球ほどでPWに持ち替えて3、4球。その後8番アイアン、5番アイアンへと徐々に長い番手に移る。

自分のリズムとテンポを意識する

「同じクラブたくさん打たずに、自分でいい感じで打てたなと思ったらクラブをどんどん替えていきます。狙いも同じところばかりは狙いません。ここでは体の調子、動く感触を自分の体と会話しながら打つことを重視しています。ダフったりしても気にしませんし、スウィングをチェックすることもほとんどありません。ここでは、自分のリズムとテンポを意識することに集中します」(青木翔コーチ)

そして5番アイアンで打つときには青木翔コーチがティアップをして打ち始める。5番アイアンをティアップするのは当てようとせずに振っていくためで、しっかりとスピードを上げて振り抜くようにするためと青木翔コーチ。

画像: 5番アイアンはティアップして振り抜いて打つことを意識する

5番アイアンはティアップして振り抜いて打つことを意識する

5番アイアンを5、6球打つとUT、5W、3Wへと2、3球ずつ打ち、ドライバーへ。軽快に4、5球くらい打ち終えると、普段はPWなど短いクラブに戻り、狙った場所にピンポイントで打つ感覚で仕上げて、練習グリーンに移動するという。

画像: ドライバーショットをトラックマンで計測するとトータル280ヤード越えのショットを披露した

ドライバーショットをトラックマンで計測するとトータル280ヤード越えのショットを披露した

朝の練習場でスウィング気にしてしまうアマチュアゴルファーも多いことについて青木翔コーチは、「当てようとしてスウィングを修正するよりリズムとテンポを意識してしっかりと振り抜いていくことが大事です」とアドバイス。

ダフっても気にせずに、リズムとテンポを意識して振り抜くことを重視する「しぶこ流」の朝練。皆さんも次のゴルフで取り入れてみては?

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