グリーン左に大きな池のショートホール。プロはどんなことを考えてる?
ショートホールに付き物なのが、グリーンわきに広がる大きめのハザード。意識しまいと思っていても目線がそちらに向いてしまい、ティショットを曲げてしまい池ポチャ……。そんな経験のあるゴルファーも多いのではないだろうか。
このようなシチュエーションにぶつかったとき、プロゴルファーはどんなことを心掛けてティショットに臨むのだろうか。2019年のCATレディースで初優勝を果たした黄金世代の一人、淺井咲希はまずティイングエリアとグリーンの位置関係を確かめることが大事だという。
「たとえばグリーン左に池があるときって、大体ティングエリアが(グリーンよりも)ちょっと左を向いているんですよね。それに対していつも通りに構えてしまうと(グリーンよりも)左を向いちゃうってことですね」(淺井、以下同)
大切なのはティイングエリアから見える景色に惑わされず、しっかりと目標に対して構えること。そのためには狙いどころを明確に決める必要がある。
「背景はできるだけ(視界に)入れたくないんですけど、やっぱり入っちゃうから。まず落としたい目標地点を点でとらえること。そこに打てるかはわからないけど、一応点で目標を見つけておく」
ピンはわかりやすい目標地点になり得るが、たとえばハザード寄りの位置に切られている場合は、リスクを避ける選択も大事だ。
「狙いどころも、ピンばかりを狙うんじゃなくてちょっと安全な右側を狙うとか。あと、左が嫌だからスライスを打とうとか、右向いてフックを打とうとかすると余計にミスしちゃうので、できるだけストレートボールで狙っていくほうがいいかなと思います。フェース面を意識して、いかに自分の打ちたい方向に出せるか、です」
「狙ったところだけを見てそこに良いショットを打つことだけを考える」とは淺井の弁。考え方は至ってシンプルだが、だからこそプレッシャーのかかりやすいシチュエーションで思い出したい金言だ。
協力/きみさらずゴルフリンクス