実際のスタンスを体験して気づいた「シブコ」の体幹力
2019年もっとも注目されたゴルファーと言えば、もう間違いなく「ジブコ」こと渋野日向子プロですよね。そりゃ42年ぶりに海外メジャーに勝っちゃったんだから、ブームになるのも当然といえば当然です。
プレースタイルも小気味よくて、見ていて気持ちいいもんね。ガンガンピンを攻めていくし、ドライバーショットも気持ちよく振り抜いてるもんね。ついつい応援したくなる魅力がありますよね~。そんなシブコのイラストが表紙になっている月刊ゴルフダイジェスト2月号をパラパラと見ていたら、「渋野日向子スタンスシート」ってのが特別付録になっているじゃないですか。
「シブコのアドレスをリアル体験!」ということらしいので、メジャーチャンピオンはどんな感じのアドレスをしているのか、さっそく試してみることにしました!
月刊ゴルフダイジェストに綴じ込まれているスタンスシートを丁寧に取り外し広げてみると……デカい! かなり大きなシートで、シブコのドライバー、7番アイアン、30ヤードのアプローチ、パターの4種類のショットのスタンス位置が体験できるようになっています。
シブコは身長167センチなので、173センチの僕よりは少し小さいですが、両手を広げると171センチらしく、これは僕とほぼ同じなので、シブコのアドレスはちょっと参考になるかも。シブコって手が長いんだね。
ドライバーはボールが遠い!
まずはドライバーを持ってスタンスシートに乗ってみました。
ボール位置が遠い! 僕の普段のボール位置に比べるとかなり遠いです。ボール2個分くらい遠い感じがしますね。シブコはこんなにボールから離れてアドレスしてるのかとかなり驚きました。シブコってかなりのハンドダウンで構えているので、それを真似して構えてみると……。
この構えだとこのボールとの距離でも少し構えられるような気がします。逆に言えばこれだけハンドダウンだと、このくらいボールから離れないと構えられないのかもしれないですね。僕はこんなアドレスで打てる気がしないです。
7番も遠い!
次に7番アイアン。これがドライバー以上に遠い! 僕のスタンスがちょっとボールに近いということもありますが、僕的にはもうフェアウェイウッドのボール位置に感じるくらい遠いんです。ボール3個分くらい遠いんで、このまま振ると確実にボールにクラブが届かなくて空振りするような感じですね。
ドライバーと同じようにシブコっぽく構えてみると、なんとなくボールには届きますが、トウ側がめちゃくちゃ浮きます。シブコのアイアンはライ角を3度フラットにしているそうですが、そうじゃないと打てないよね。
サンドは遠くない!
そしてサンドウェッジ。これは今までのボール位置よりも遠くなくてホッとしました(笑)。それでもボール半個分くらいは遠いですけど。このボール位置なら僕でも打てそうな感じです。
スタンスは当然少しオープンで、このスタンスシートの足型は30ヤードのときのものらしいですが、距離が短くなればスタンス幅は狭くなっていくということです。
パターは近い!
最後にパター。シブコといえばパットがめっちゃ入るというイメージなので、パットのアドレスには興味がありますよね~。で、構えてみると……。
ほかのクラブとは逆で、かなり近い! 僕の普段のボール位置からするとボール1個分くらい近い感じ。でもこの位置がちょうど目の真下あたりということなので、僕のボール位置が遠すぎたのかもしれません。少しかかとに体重をかけるように立つと、シブコのボール位置でも違和感がなくなりました。シブコはこんなイメージで立っているのかな? これはさっそく次のラウンドからでも試してみたいっすね。
シブコのアドレスを体感してみましたが、サンドウェッジ以外は僕的には違和感ありありでした。っていうか「違和感」どころか「マジでシブコはこのアドレスで打ってるの?」って思いました。なので、シブコのアドレスで実際にドライバーを打ってみることにしました。
シブコのアドレスで普通に構えて打ってみましたが、やっぱりボールが遠くてめっちゃ怖いです。一応打てましたが、フィニッシュは取れず、前につんのめってしまいました。これでフィニッシュまで決められるって、どれだけ下半身と体幹が強いんでしょうか。やはりソフトボールで鍛えた体は並じゃないってことでしょう。
シブコのアドレスをやってみてひとつ思ったのは、このアドレスだと絶対にクラブが外側からは入らないなってこと。このアドレスでアウトサイドインに振ったら、絶対にボールにヘッドが届かないもんね。嫌でもインサイドからクラブは入ってきます。アウトサイドインで悩んでいる人は、一度遠くに立ってシブコっぽく打ってみることをおすすめします。
いや~しかしシブコのアドレスすごかった。一般のアマチュアゴルファーでは絶対に真似のできないアドレスで、あらためてシブコのすごさを思い知らされました。体幹の強さと練習量がないと絶対にこのアドレスでは打てないと思いますが、一度体験してみるといろいろと「気付き」があると思いますので、ぜひともみなさんも一度やってみてはいかがでしょうか。