ネイルアートで構えたときの“景色”が変わった
失敗のイメージが拭えず、パットに恐怖心が芽生えてしまい打てなくなってしまう「パットイップス」。2019年のCATレディースで初優勝を果たした黄金世代・淺井咲希も、学生時代にパットイップスになったことがあるという。
![画像: 一時期パターイップスに陥っていたという淺井咲希(写真は2019年のリゾートトラストレディス 撮影/大澤進二)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2019/12/26/08b57d16e6f6c74d31c0f3ba8007cb202a3b8d4b_xlarge.jpg)
一時期パターイップスに陥っていたという淺井咲希(写真は2019年のリゾートトラストレディス 撮影/大澤進二)
「ロングパットはまだ動くんですけど、ショートパットが打てなくなって。ホールアウトもできなくて。パターも握れないところまでいったんですよ、怖くて」(淺井、以下同)
イップスを克服するために淺井は様々なことを試した。たとえば、パターの握り方。順手ではなくクロスハンドにしてみたり、「毎打(握り方を)変える感じ」だったという。見えなければどうだろうかと、目をつぶった状態でパターを打っていたこともある。「プロテストのときは目をつぶって打っていましたね」というからすごい。
とにかく何かを変えてみよう。そう考えた淺井が試したのは「ネイルアート」だ。
「気持ちの問題ですけど、とりあえず何か変えていこうと思って。ネイルしてなかったときは気づかなかったんですけど、してみたら案外爪って(パットのときに)見てるんですよね、構えたときとかに視界に入るし」
![画像: 淺井が取材時に施していたネイルアート](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2019/12/26/c045862d5bdd6cccb0313f3ca0323cb7c876ff0a_xlarge.jpg)
淺井が取材時に施していたネイルアート
爪を派手にすることで視界に入る景色が変わり、気分も変わったのだという。それだけが要因ではないようだが、その後、淺井のイップスは回復に向かう。そして、無事にツアー優勝まで果たしたのはご存知の通り。なにがプラスに働くかはわからないものである。
ネイルをしない男性ゴルファーの場合はアドレス時に視界に入るもの、たとえばシューズやパターグリップなどを普段と違うカラーのものに替えてみるだけでも、イップス克服のきっかけをつかめるかも。それでもどうしても無理ならば、思い切ってネイルアートに挑戦すると、新たな世界の扉が開くかもしれない。
協力/きみさらずゴルフリンクス
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