新しいスウィング理論に触れると、ついつい試してみたくなるもの。だが、「トップ選手がみんなやってる!」という理論を実践しているつもりなのに、どうも上手くいかないということはよくある。その理由は!? 関東在住匿名5下シングル氏が理由を解き明かす!

旬のレッスンを試すには!?

ゴルフの楽しみは数多くありますが、旬のスウィング理論に触れるのも大きな楽しみのひとつだと私は思っています。

古くは「ボディターン」とか。最近だと「地面反力」や「シャローイング」なんていうキーワードが、ゴルフ雑誌やYouTubeなどを賑わせています。これを取り入れれば俺のスウィングがさらにパワーアップするかも!? と淡い期待とともに、ついつい再生ボタンを押してしまうという人は、私だけではないでしょう(笑)。

しかし、ここで疑問。雑誌や動画を見て、「なるほど!」と思っても、それで上手くなることってほとんどないんですよね。知ったことで自分の問題が解決したような気にはなる。でも、問題はなにも変わらずそこにあるままだったりします。

たとえば、地面反力はダウンスウィングで沈み込むことで地面からの反力を得て、インパクトの瞬間にそのエネルギーを利用してヘッドを走らせる……といった理論。多くのプロが、実際にそのようにスウィングしています。

画像: ジャスティン・トーマスは地面反力を使ってヘッドを走らせる代表選手。この動きを取り入れたいと思ったら……どうする!? (2019年全米オープン 撮影/有原裕晶)

ジャスティン・トーマスは地面反力を使ってヘッドを走らせる代表選手。この動きを取り入れたいと思ったら……どうする!? (2019年全米オープン 撮影/有原裕晶)

ただ、ここで問題。よし、これはいいぞ、やってみようと、練習場で試してみても、どうにも上手くいかない。なんでだろうと自分のスウィングをスマホで撮影してみると、イメージした動きとはかけ離れた動きをしている……なんてことが往々にして生じがちです。

では、どうすれば「新しい動き」を身につけることができるのでしょうか。必要なのは、「自分の意図通りに自分の体を動かす能力」です。

たとえばタイガー・ウッズは、キャリアの中で何回もコーチを変えています。そして、コーチの指導のもとスウィングをマイナーチェンジすることで、肉体やクラブの変化にスウィングをアジャストさせ、結果を出し続けています。

間違いなく、「自分の意図通りに自分の体を動かす能力」が極めて高いからこそできることだと思います。

というわけで、「新しい動き」を身につけるために大切なのは、まずは体を思い通りに動かせること。そのために必要なのはなにかといえば、極めて地味ですがストレッチ、柔軟体操の類だと思います。技術の土台となるのはやはりフィジカルですから。旬のレッスンを取り入れる前に、まずはそれを表現できる体を作る。そのことがなにより大切だと思うんです。

ストレッチを行うクセをつけるのは、とくに寒い時期にはオススメです。プロゴルファーはスタート前に風呂場で入念にストレッチを行いますし、上級者ほどスタート前は練習よりもむしろストレッチに時間を割きます。

ストレッチ習慣をゴルフに取り入れるだけで、練習効率も上がり、ラウンドの結果も変わる。「地面反力」や「シャローイング」もいいですが、考えてみると「ストレッチ」こそが、もっとも確実に効果の出る上達方法かもしれませんね。ケガや故障の防止になりますし、ぜひ、次のラウンドではスタート前に入念にストレッチを!

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