「最悪だ! 逆球が出ちゃったよ」上手い人がティイングエリアでこんな風につぶやいていることがある。でも、スライスが出たときに「逆球」ということもあればフックのときに「逆球」ということもある。それって一体どういうことなんだ!? ゴルフ用語「逆球」を解説!
意図したのと逆の方向に飛び出してしまうのが「逆球」
たとえば、フックを打とうとしたのにスライスが出てしまう、あるいは、いつも左に飛ぶのに、突然、右方向に球が飛ぶということがある。これを「逆球(the ball which was hit to opposite direction)」という。
逆球は、ミスの中でも、悪い結果に結びつく可能性が高く、ゆえにプロや上級者はこれを極端に嫌う。なぜかというと、例えば、左がOBのホールでは、OBゾーンから球が離れていくスライス系の球筋がいちばん安全だが、そこで“間違って”フックしてしまうと、ボールはOBゾーンに一直線ということになるからだ。
アベレージゴルファーの場合は、多くがスライス系の球筋のため、普段からフェアウェイセンターより左に打ち出すことを意識しているケースが多い(左を向いて構えるなど)。そこからスライスして、ちょうどフェアウェイに戻ってくる計算だが、やはり“間違って”出球が右になってしまうと、隣のホールまでスライスしてしまうということになりかねないのだ。
逆球を防ぐためには、普段から「出球の方向を管理する」という練習が不可欠だ。打席の前方1~2メートルくらいのところに、目印となる棒(シャフトなど)を立てて、その方向に打ち出すという練習を、プロはよくやっている。
ちなみに、打ち出しの方向に関係するのは、フェースの向きである。従来、スウィングの軌道が打ち出し方向を決めるとされていたが、近年急速に発達した、弾道計測器による分析の結果、フェースの向きが重要であることがわかっている。
(ゴルフダイジェストTVより)