冬でも、否、ハイシーズンより料金が安くなる冬こそゴルフを楽しみたいというゴルファーは多い。冬でも熱心に通ってくれるゴルファーはゴルフ場にとってなによりありがたい存在だが、あるコースの支配人によれば「冬ならではのお願い」もあるのだという。それはいったい!?

凍結時のグリーンを「どう歩けばいい?」

1~2月のゴルフ場はもっとも冷え込みの厳しい時期。朝イチのスタート時など気温も氷点下なんてことも、ザラにあるはずだ。「グリーンが凍っている場合、できれば気をつけていただきたいことがあります」というのは常時11フィート越えの高速グリーンがウリのカレドニアンGCの澁谷康治支配人。

自らも毎日、コースを歩き、日々のグリーンのコンディションには人一倍気をつかう、“自称・日本一ボールマークを直す支配人”は、「凍っている場所は、必要でなければなるべく避けて歩くようにしてほしいですね」という。

「冬場は気温が朝より、昼のほうが逆に冷え込むケースもあります。仮にグリーンにスパイクの跡がついたままで放置されると、そのスパイクの跡のままの状態で、グリーンが凍結してしまうこともあるためです」(澁谷支配人、以下同)

そうなれば地面にあるはずのない凹凸が残ってしまい、後続の組のパッティングに影響を及ぼす可能性がある。とはいえ、そのような場所からパットをしなければならないケースもあるから、凍結箇所を歩いた後は、極力パターのソール部など平らな形状のもので凹凸を平らにしてから、その場を離れるように努めてほしいという。これが“ひとつめのお願い”だ。

画像: グリーンが凍結状態のままでプレーすることもある冬ゴルフでは、よりスパイクの跡などで凹凸を作らないように気を配る必要がある

グリーンが凍結状態のままでプレーすることもある冬ゴルフでは、よりスパイクの跡などで凹凸を作らないように気を配る必要がある

凍結時のグリーンにグリーンフォークを挿して均すのはNG

もうひとつのお願いが、“グリーンフォークの使い方”だという。

普段よりも表面が硬い凍結グリーンだが、打球の条件によってはピッチマークがつくことも当然ながらある。善良なゴルファーほど、ボッコリと凹んだピッチマークをグリーンフォークで修復しようとするものだが「この場合はそのままにしておいてもらいたいのです」という。

画像: 凍結したグリーンではグリーンフォークは使わないほうがいい

凍結したグリーンではグリーンフォークは使わないほうがいい

「凍っているグリーンでピッチマークを直そうとすると、下の土も凍っているため、ある程度の力を入れる必要があります。それでも無理にフォークを挿しこんで修理しようとすると、直したい場所の周辺の土ごと型崩れが起きてしまう危険性があるんです」(澁谷支配人)。

なるほど、そんなケースでは心の中で「すみません」とつぶやきつつ、プロの手に任せたほうがよさそうだ。目の前にあるピッチマークを放置するのはゴルファーとして難しいかもしれないが、凍っている場合に限り、“あえて放置”がグリーンのためなのだ。

1年間のなかでも、凍ったグリーン上でのプレーはこの時期のみ。グリーンを愛し、グリーンを労わる支配人の“お願い”、ぜひコースで実践しよう。

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