リハビリの末「体調が万全に戻った」と復帰を決定
ケプカは昨年の8月26日、負傷していた左ヒザの幹細胞手術を受けていた。その後10月上旬にはツアーに復帰したが、ZOZOチャンピオンシップの前週、韓国で行われたCJカップで再び古傷を痛めることに。
連覇がかかった大会の第2ラウンドで、コンクリートの橋を歩いた際に滑りヒザに痛みが走り棄権。以降、理学療法に基づいたリハビリを行ってきたがプレジデンツカップには間に合わず、タイガー・ウッズキャプテンに自ら辞退を申し入れた。
しかしここにきて「体調が万全に戻った」とし、アブダビ(アラブ首長国連邦)で復帰することが決まるとエージェントを通して「試合でティアップできるのを楽しみにしている」とコメントした。
3カ月休んでも未だ世界ランクトップの座は揺るがず。昨年の優勝は全米プロを含む2回だが、メジャーではすべてトップ4に入っており大舞台での強さは群を抜いている。
2020年初戦のセントリートーナメントオブチャンピオンズで優勝したジャスティン・トーマスもケプカの精神面を高く評価しており「ミスを引きずらない切り替えの早さには感心する」と“バウンスバック力”を称えている。
プロゴルファーにとってヒザは消耗品。昨秋だけでタイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンがヒザの手術を受けたが、タイガーは復帰戦の ZOZOチャンピオンシップで優勝。昨年のツアー選手権以来療養を続けていたジョンソンも久々に出場したセントリーでトップ10(7位タイ)に入り順調な回復ぶりをアピールした。
思い返せばケプカは2018年に手首のケガで戦線離脱、マスターズ欠場を余儀なくされた。しかし復帰してほどなく全米オープンで連覇を達成した実績がある。
アブダビは今季のケプカを占う上でも重要な一戦になるはず。すでに30日開幕のサウジインターナショナルの出場も表明。2月13日開幕のジェネシス招待で米ツアー復帰を予定しており、2月末のホンダクラシックにもエントリーしている。
2019-20年シーズンはすでに12試合を消化しているが役者が揃うのはこれから。マスターズに向け本格的なつばぜり合いが始まる。