ヒールヒット時の飛距離ロスが激減
キャロウェイの新モデル「マーベリック」。それを試打したプロゴルファー・石川遼いわく、マーベリックは「完全に(エピックフラッシュからの)底上げ」だという。
前モデル「エピックフラッシュ」との一番の差は進化したAIフェースによるオフセンターヒットへの寛容性。とくに石川は、ヒールヒットに対する強さを感じたようだ。
「ヒール側に当たっても、打感に『うわっ、やっちゃった』みたいな感覚が出ない。手に伝わってこないっていうのは打っててありますね」(石川)

石川はマーベリックのヒールヒットへの強さを気に入ったようだ
マーベリックとエピックフラッシュの打ち比べをした際も、石川はマーベリックの強みを数値で実感していた。ではエピックフラッシュをセンター、トウ、ヒールでそれぞれ打った場合の計測データを見てみよう。
【エピックフラッシュ/センターヒット】
キャリー271.4ヤード
トータル287.4ヤード
打ち出し角14.3度
ヘッドスピード(以下HS)50/4m/s
ボール初速74.7m/s
スピン量3158rpm
【エピックフラッシュ/トウヒット】
キャリー278ヤード
トータル299ヤード
打ち出し角12.7度
HS50.7m/s
ボール初速75.4m/s
スピン量2628rpm
【エピックフラッシュ/ヒールヒット】
キャリー252.9ヤード
トータル269.7ヤード
打ち出し角10.9度
HS51.1m/s
ボール初速72.8m/s
スピン量3703rpm
続いてマーベリックをセンター、トウ、ヒールでそれぞれ打ったときの数値が以下だ。
【マーベリック/センターヒット】
キャリー284.9ヤード
トータル301.1ヤード
打ち出し角14.2度
HS51.4m/s
ボール初速76.5m/s
スピン量3017rpm
【マーベリック/ヒールヒット】
キャリー279.6ヤード
トータル301.9ヤード
打ち出し角12.6度
HS51.8m/s
ボール初速75.5m/s
スピン量2515rpm
【マーベリック/トウヒット】
キャリー274.5ヤード
トータル303.1ヤード
打ち出し角13.8度
HS51.8m/s
ボール初速76m/s
スピン量2074rpm
「数値を比べてみると、ヒールに当たったときのボール初速が1.8m/sも違います。芯に当たったときとヒールに当たったときの飛距離を見ても、エピックフラッシュでは20ヤード以上飛距離が変わっていたのが、マーベリックでは(ロスを)5ヤードくらいまで抑えられていました。ヒールヒットに強くなっているのは相当ありがたいですね。プロにとってもです」

マーベリック(左)とエピックフラッシュ(右)の打点位置とボール初速
プロでさえありがたがるヒールヒットへの強さ。打点がバラツキがちなアマチュアにとっては、まさに最強の武器になる可能性を秘めた1本と言えそうだ。
石川遼がキャロウェイの新ドライバー「マーベリック」とエピックフラッシュを比較試打!
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