冬の間に練習を積んで、春になったらベストスコア更新だ! そんなゴルファーが上達するためにはどんな練習法がいいのだろうか。飛ばし屋・松田鈴英を指導する黒宮幹仁コーチは「練習するのは8番アイアンだけでいいんです」と断言するが……一体なぜ!?

8番アイアンで「基準」を作れば他の番手もうまくいく!?

「効率よく上達するならば、あれこれ打たず、1本だけで練習したほうが良いと思います。スウィングを作りには8番、9番アイアンあたりがベストです」(黒宮)

そう教えてくれたのは初優勝を期待される飛ばし屋・松田鈴英を指導する黒宮幹仁コーチ。その理由は?

画像: 8番アイアンで“基準”を決めることができれば、松田鈴英のようなキレのいいショットが打てる!? (写真は2019年の中京テレビ・ブリヂストンレディス 撮影/岡沢裕行)

8番アイアンで“基準”を決めることができれば、松田鈴英のようなキレのいいショットが打てる!? (写真は2019年の中京テレビ・ブリヂストンレディス 撮影/岡沢裕行)

「たとえば8番アイアンだけを練習すれば、スウィングも、アドレスも8番が基準となります。8番で基準を作ることができれば、長いクラブならもう少しボールを左に置こうとか、アドレスのスタンス幅を半歩広げようとか、自然に考えるようになります。そのほうが上達は早いのではないでしょうか」(黒宮)

長いクラブだとどうしても遠心力が働いてしまい、クラブの動きを制御するのが難しくなってしまう。8番くらいの長さなら適度に遠心力を感じながら、しっかりと自分の動きを向き合うことができる。

そうした中で自分のアドレスやスウィングの“基準”ができればしめたもの。長い番手を練習するのはそれができたあとでも遅くはない。

画像: 上達するためには地味な練習を地道に行うことが大切なのかもしれない(撮影/増田保雄)

上達するためには地味な練習を地道に行うことが大切なのかもしれない(撮影/増田保雄)

「1本のクラブだけ練習していると、コースで他のクラブを振るとき不安が残りますよね。“基準”ができたら、他の番手を練習しておけば、コースで安心して振ることができると思います。本当に8番だけ練習して、いざコースで他の番手を打つときに『このクラブ、しばらく振ってないな……』なんて不安に感じちゃうのもなんですからね(笑)」(黒宮)

いざシーズンがはじまれば前のラウンドの反省だったりと練習テーマは次々浮かぶ。体が動くことで、ついドライバーを振り回したくもなる。寒い今の時期だからこそ、地味な“固め打ち”を試してみてはいかがだろうか。

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