SNSを始め48万人のフォロワーを持つフィル・ミケルソン。50歳になる今季を世界のレフティはどのような心境で迎えるのか。初戦となる「ジ・アメリカンエキスプレス」の会場で、在米ゴルフリポーターのアンディ和田が本人に直撃した。

ミケルソンのふくらはぎトレーニング「フィルコンドー・キャルブス」

今週の米男子ツアー競技は今年から新たに冠スポンサーが変わり、フィル・ミケルソンが公式ホスト役を務めることになったプロアマ競技「ジ・アメリカンエクスプレス」です。

2002年と2004年に同大会を制しているミケルソンは昨年1打差の2位と惜敗でしたが、「今年はやる気、モチベーションがとても上がってきていて体力的にも技術的にもとても自信に満ちているので楽しみにしています」と記者会見で意気込みを語っていました。

画像: 50歳を迎える今季も元気なミケルソン。体もシャープな印象だ

50歳を迎える今季も元気なミケルソン。体もシャープな印象だ

今年の6月に50歳を迎えるミケルソンへは「PGAツアーチャンピオンズ(シニアツアー)」の出場の可能性についての質問が殺到していました。

「実際のところ、まだ6月以降のスケジュールはまだ決めていません。 『マン飛ばし』ができなくなったらチャンピオンズツアーに出場すると思うけど、今はクレージーな『マン飛ばし』ができるからまだまだ(レギュラーツアーで)やっていける自信はあるんです」とフィル節は健在、いつもの目を大きくする笑顔でカメラマンを喜ばせていました。

スポーツ選手はやはり通常40歳を越えると衰えてきてしまいますが、ミケルソンは体内に入れる食物を注意して、効率の良いトレーニングも続けクラブヘッドスピードは前年よりも2.5m/sほど速くなっているそうです。

ミケルソンは2018年から始めたSNSも人気でインスタグラムは72万人、ツイッターは48万人の
フォロワーがいます。 ビーチサンダルでバックスピン技を披露するワンポイントレッスンからライバルプロ達をゲストに呼んで裏話を語るのも人気のコンテンツです。しかしなんといっても昨年からファンに注目を浴びているのはフィルの鍛えられたアスリートの「ふくらはぎ」なんです。

昨年からPGAツアーの練習ラウンドで半ズボンが解禁となり、ツアー選手がカジュアルな姿で練習するシーンが増えました。 キャディーがミケルソンのスイング動画でふくらはぎを指摘したところ一気に注目を集め「凄いね~」「アメフト、バスケ選手並み」と褒め言葉が殺到。また逆に「あれは本物なのか?」、「整形しているのでは?」などの疑惑のコメントもありました。

ミケルソンはその後どのようにしたら「ふくらはぎ」に筋肉をつけることができるか、トレーニング法をSNSで披露しました。 アメリカで人気のテコンドーをもじって「フィルコンドー・キャルブス(ふくらはぎ)」という俗語を使い始めました。記者会見では反響が多い人気のSNSについてミケルソン自身がどのように考えているかを尋ねる機会がありました。

「投稿するアイデアは私自身の思いつきでやっています。ファンから生の声を聞くことができて予想外というかこれまで考えつかなかったことを知らされることもありとても楽しいです。マスターズで初制覇したときのシルエットロゴが好評だったことや、ときには違う色の帽子を試したらという意見があったので今日はグレーです(笑)。思っていたよりもはるかに影響力があるということを認識しました」

ゴルフの結果だけではなくユーモアに富んだ話題提供豊富なミケルソンのSNSは今後も注目です。

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