練習場で自分のミスを分析し、それを治すためにあれこれ工夫するというゴルファーは多い。それで成果が出ればいいのだが、なかなかそう上手くいかないのが世の常。関東在住匿名5下シングル氏曰く、スウィングにも「定期健診」が必要だというのだが……?

スウィング迷路にならないために、定期的に専門家のチェックを受けよう

ここ何ラウンドかコースに出るとチーピンが止まらない。熱心なゴルファーであればあるほど、そんなときは練習場でああでもない、こうでもないと練習を重ねると思います。「チーピンは体の回転が止まった結果出るミスだから、切り返し以降体を回し続けるイメージで振ろう!」 とかですね。

これは私の体験談なのですが、それで上手く修正できる場合もあるけれど、全然修正できない、あるいはさらなる深みにハマってしまうケースのほうが多い気がします。一番多いのは、練習場ではチーピンがまったく出なくなり、キレのいいフェードボールが打てたりするのに、コースに出るといきなりチーピンが出るとかそういうパターンですね……本当に困りますよね(ため息)。

なぜそうなってしまうのか。少し、別のことにたとえて考えてみたいと思います。

ここ数週間どうも胃のあたりがシクシクと痛む。そんなとき、まず原因を考えますよね? 「変なもの食べたかな?」とか「最近お酒を飲み過ぎだったかな?」とか「ストレスかな?」とか。もちろん、そのうちのどれかが正解の可能性もありますが、本当のところは病院に行かなければわかりません。なにか大きな病気の前触れかもしれないですから、自分で自分を診断するのは危険です。

画像: ただ闇雲にボールを打つのではなく、自分に合ったレッスンプロを見つけられるとレベルアップできるかも(撮影/三木崇徳)

ただ闇雲にボールを打つのではなく、自分に合ったレッスンプロを見つけられるとレベルアップできるかも(撮影/三木崇徳)

それと同じで、アマチュアには自分のどこが悪いのかを正確に診断することはできないんです。もっといえば、タイガー・ウッズにだってわからない。だって、全盛期のタイガーだってコーチをつけて自分のスウィングをチェックしてもらっていたわけですからね。お腹が痛ければお医者さん。チーピンが出るのならレッスンプロの出番です。

とはいえ、ゴルフスクールに入って練習のたびに指導を仰がなくてもいいと思います。それだとお金もたくさんかかりますしね。月に1回、あるいは3カ月に1回くらい、プロにスウィングの“定期検診”をしてもらう。それだけでも大きく違うと思います。気がつかないうちにスタンスの向きや幅が変化していたとか、ボール位置が狂っていたとか、本当によくありますから。

そこで問題は、どのプロに習う、あるいは見てもらうのがいいのかということです。どのプロが“いいプロ”かなんて、判別できませんもんね。「プリンの味は食べてみるまでわからない」なんて言葉がありますが、レッスンプロにも当てはまると思います。

だからこそ、1回お試しで習ってみて、合わないと思えば次に行けばいいと思います。そして、言われたことを実践してみて良くなったコーチにもう一度習ってみる。そうするうちに、いつかは信頼できるプロに巡り会えるはず。

そんな人に、季節に1回見てもらうだけでも、僕らアマチュアゴルファーが“スウィング迷子”になる可能性は格段に減ると思いますし、本当にいい先生は最初に言われたことが、1年後2年後とかに「こういうことだったのか!」という実感を与えてくれるもの。

そんな“主治医”的な先生との出会いは、(幸い私にもありましたが)きっと、ゴルフのレベルを1段階も2段階も上に引き上げてくれると思いますよ!

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