今週はスポンサーの冠大会、来週は前年度優勝試合に臨む
PGAツアーの人気看板選手の1人、リッキー・ファウラーは今年で11年目のシーズンを迎えることになります。
今週は地元カリフォルニアで開催されたプロアマ競技「ジ・アメリカンエクスプレス」に6年ぶりに参戦。 「この時期の砂漠は気候が良いし、来週からの2試合も自分にとって大切な大会なのでしっかり準備をしています」と説明していました。
さて、PGAツアー通の方ならもうご存じだと思いますが、ファウラーには昨年の夏以降いろいろな変化がありました。
【1】10月に元棒高跳び兼モデルをしていたアリソン・ストッキーさんと結婚。
【2】12月から小振りでシャープなナイフのようなマッスルバックアイアンを使用。
【3】昨年9月からは6年間指導を受けていたブッチ・ハーモン(と息子クロード・ハーモン3世)の元から離れ、南東部ジョージア州を拠点とするジョン・ティレリー(John Tillery)のスウィング指導を受けるように。
ツアーでは他にケビン・キズナー(ツアー3勝、現在世界ランク30位)やスコット・ブラウンを教えているティレリー氏に関してファウラーは「彼の考え方に魅力を感じました。スウィング中のポジションを気にするのではなく身体を正しく使うようにすること。上手く身体を使うことができれば腕やクラブの動きが向上するということです」と語っています。
ファウラーは、ティレリー氏の指導により下半身の動きが向上し、多少タイミングがずれても大きなミスが出ないようになっているのが実感できるそうです。
プレショットルーティンで、足を左右にステップする動作は「サザンシャッフル(南部踊り)とでも呼んだらいいかな」と教えてくれました。 トップから滑らかな体重移動ができればこれまでの悪いクセだった、腕主体でクラブをスティープに下ろすことが防げるそうです。
「ジ・アメリカンエキスプレス」最終日、練習場では安定して打てていたアイアンショットが最終組の重圧の中で切れ味が今ひとつ。まだしっくりきていないのか通常よりも素振りが多く見られました。
今週は契約先のファーマーズインシュランスの冠大会、そして来週のフェニックスオープンはディフェンディングチャンピオンということで注目度は一層上がるでしょうし、結果に注目が集まります。
今年こそはメジャー大会で優勝したいという意気込みをハワイで語っていたファウラー。これまでメジャー合計参戦数の40試合のうち2位が3回、5位以内が8回と惜しい試合がたくさんありました。
世界ランク上位の中で常にメジャー初優勝を達成するのは? という名前に挙げられるのは松山英樹とリッキー・ファウラー。 最近はジョン・ラームやトニー・フィナウ、トミー・フリートウッド、ザンダー・シャウフェレなどライバルが増えてきましたが、2020年こそはリッキーのメジャー制覇シーンを見たいですね。