PGAツアー「ファーマーズインシュランスオープン」を取材中の月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウが目にしたのは、各社の2020年モデルをテストする大物選手たちの姿。タイガーは、マキロイはニューモデルを投入するのか!?

テーラーメイド、キャロウェイ契約プロはSIMとマーベリックにすんなり移行!?

ケンジロウです。サンディエゴのトーリパインズGCよりお届けしております。

ファーマーズインシュランスオープンの練習日が終わりました。月曜、火曜とともに曇り空で、なかなか太平洋をバックとした広い青空が拝めていませんでしてが、今日の水曜日はようやく青い海、青い空が戻ってきました。やっぱりこのコースは太陽が似合いますよね、とても気持ちのいい写真がいっぱい撮れました。

さて、今回の我々の取材のいちばんのミッションはクラブシューティング(撮影)です。2020年シーズンがいよいよメインランドに入って本格始動し、選手たちがどんなクラブで一年を戦うのか、毎年このファーマーズでバッグの中身を取材するのが恒例となっています。

画像: テーラーメイドの新作クラブはSIM。フェアウェイウッドを含め、多くの選手がすでにバッグインしていた

テーラーメイドの新作クラブはSIM。フェアウェイウッドを含め、多くの選手がすでにバッグインしていた

年が明けて、テーラーからはSIM(シム)、キャロウェイからはMAVRIK(マーベリック)と新しいドライバーが投入されました。これらのメーカーの契約選手たちがどの程度「新しいクラブにスイッチしているか」興味を持って見ていました。練習日を終えて、大物選手のスイッチ具合を以下にまとめてみました。

【テーラー契約】
タイガー・ウッズ M5→SIM
ロリー・マキロイ M5→SIM
ダスティン・ジョンソン M5orM6→SIMorSIM MAX
ジェイソン・デイ M6→SIM
ジョン・ラーム M5→SIM

【キャロウェイ契約】
フィル・ミケルソン EPIC FLASH SubZero→MAVRIKお試し中
ザンダー・シャウフェレ EPIC FLASH SubZero→MAVRIK SubZero
フランチェスコ・モリナリ→EPIC FLASH SubZero→MAVRIK SubZero

その他、ジャスティン・ローズが本間ゴルフの新ドライバー「TR20」にスイッチ。ゲーリー・ウッドランドがピンのG410PLUSからSIMにスイッチ。松山英樹もM5ツアーからSIM MAXに変更しました。

画像: マーク・リーシュマンもキャロウェイの新モデルMAVRIKを試していた

マーク・リーシュマンもキャロウェイの新モデルMAVRIKを試していた

まだ練習日を終えた段階の情報なので明日の試合が始まって、また前のドライバーに戻す選手もいるかもしれないですが、練習日で私が見た感じでは上に挙げた人たちは、ほぼほぼドライバーを変えると思います。

タイガー・ウッズはドライバー「SIM」、3番ウッドは「SIM MAX」

それにしてもこれだけ多くの選手がいきなり新しいドライバーにスイッチできるのもすごいですよね。それだけ各メーカーの出す新しいドライバーが"モノがいい"ということに他ならないですよね。最近はハズれることが少ない気がします。

画像: マキロイはトラックマンを使いSIMの弾道を確認しながら調整

マキロイはトラックマンを使いSIMの弾道を確認しながら調整

昔は新しいクラブを使うときはテストにテストを重ねて、時間をかけてから投入というケースが多かったですが、今はテストをし始めてから投入までにかかる時間が短いですよね。

トラックマンなどの測定器が普及し、試打の結果を可視化できることで、テストもある程度の幅の中での微調整で済むんでしょうね。それでもタイガーはスイッチまで時間がかかると思いましたが、今回は意外とすんなりいきましたね。

画像: 今まで愛用していたⅯ5かSIMどちらを試合で使うかを打ち比べていたタイガー

今まで愛用していたⅯ5かSIMどちらを試合で使うかを打ち比べていたタイガー

火曜日に初めてコースに現れた段階では、まだM5とSIMの2本が差さっていて、実際に練習場でもその二つを打ち比べていました。SIMの球はM5と遜色なく、むしろタイガーは新しいSIMに手応えを感じてる様子。高台にある奥の練習場の打席から、ローカット、ハイフェード、ハイドローなど、いろいろと球筋を変えて打つなどして、SIMの“使い勝手”を確かめていました。

さらに左サイドのネットをOBに見立て、左スレスレを向いて球を打ち、「左が危険な状況でもしっかり打てるか」を確かめていましたね。

画像: スプーン(3番ウッド)はSIM MAXを使うというタイガー・ウッズ

スプーン(3番ウッド)はSIM MAXを使うというタイガー・ウッズ

ちなみにスプーンはSIM MAXを使う模様。クリークだけがしっくりこない様子で、クリークを打っては顔をしかめて、その都度、担当するテーラーのレップが、クラブをバスに持ち帰って微調整していましたね。ちなみにこちらもSIM MAXでした。

さあ、世界のトップ選手たちは新しいクラブでしっかりと結果を残すことができるのか、明日からの戦いを注目してみてみましょう。

写真/姉﨑正

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