タイガーの会社の副社長にして“スパーリング・パートナー”
オリンピックイヤーとなる2020年、タイガー・ウッズが始動しました。新しいテーラーメードの「SIM」ドライバー、そしてブリヂストンの「ツアーB XS」ボールを初投入する、注目の初戦です。
今週は火曜日の練習日、そして水曜日のプロアマ競技でタイガー・ウッズをいろいろ観察しましたが、昨年から試合会場でタイガーの傍に密着する人物と話をすることができましたので紹介させて下さい。
ツアー会場で通常タイガーの傍にいる人物は3人。 まずは2011年からキャディを務めるジョー・ラカバ氏。もう1人は所属事務所エクセルスポーツのマーク・スタインバーグ氏。
そして最後の1人は今回ご紹介するロブ・マクナマラ氏。 タイガーが「ロビー」と呼ぶ彼の肩書き
はタイガーの会社「TGRベンチャース」の副社長です。軽く挨拶をしたことがあったのですが、今回はマクナマラ氏と会話することができました。
さて、タイガーは1996年にプロ転向して24年目になりますが、これまで4人のティーチングプロにスウィング指導を受けていました。
1996~2003年 ブッチ・ハーモン
2004~2010年 ハンク・ヘイニー
2010~2014年 ショーン・フォーリー
2014~2017年 クリス・コモ
2017年の年末にコモ氏と離れてからは一時的にパッティング部門の相談役として昨年3月にマット・キレン氏に指導を仰ぐときがありましたが、スウィングに関しては専属コーチなしが2年以上続いています。
2018年以降、試合会場ではマクナマラ氏が帯同し、 ドライビングレンジや練習ラウンドでタイガーと相談をするシーンが頻繁に見受けられるようになりました。今回のプロアマでも、各ホールの試合時のピンポジションを想定し、攻め方を話し合っていました。
タイガーはマクナマラ氏の事をこのように語っています。
「ロビーは私のゴルフをよく知っています。彼自身とても上手いゴルファーですし、とても良『眼』を持っています。私のいろいろなスウィングの変化、試行錯誤をずっと見てきています。私自身がやろうとしていることをしっかりとできているか、それを確認してもらっています」
タイガーとは高校生時代からの友達だというマクナマラ氏はタイガーが2年間通ったスタンフォード大学の近くにあるサンタクララ大学のゴルフ部に在籍していました。25歳からはタイガーの元所属会社「IMG」で働き出し、タイガーとはさらに親しい関係になっていました。
試合のないときにはタイガーのスパーリングパートナーとして一緒にプレーをするということで、そのラウンド数はなんと500ラウンドを越えるということです。
また、現在のタイガーは右足の動きに注意しているそうです。 ダウンスウィングで右足のかかとをいきなり浮かせるのではなく、右足かかと内側は我慢して地面につけているのを実践しようとのこと。
昨年末は豪州開催の「プレジデンツカップ」でプレイングキャプテンの重責を担ったタイガーを陰で支え、米国の勝利をサポートしたマクナマラ氏。チーム・タイガーのムードを明るくしてメディア対応もしっかりする存在はとても貴重。復活したタイガーを、今後とも厚くサポートしていくことでしょう。