Gマックは「再び50位以内へ!」という思いを胸にサウジで優勝
「再び以前のように世界のトップ50に返り咲きたい」という思いを込め欧州ツアーのサウジインターナショナルに出場した40歳のグレアム・マクドウェルが6年ぶりに勝利の美酒に酔いしれた。
「全米オープン(優勝)から10年たってしまった。ツアー優勝も6年ぶりだけれどコーチから“
キミのピークはこれからだよ”と励まされて勝つことができた」と喜色満面のマクドウェル。前週まで三桁台(104位)だった世界ランクは一気に47位に浮上し目標のトップ50入りを達成した。
昨年11月、93年以来26年間守り続けていたトップ50から陥落したフィル・ミケルソンはマクドウェルと同じサウジインターナショナルに出場し3位タイに入り前週の86位から72位に順位を上げた。
もちろん彼はさまざまな資格でメジャー出場の権利を持っているがトップ50は一流プロの証。全米オープンの週に満50歳を迎える天才レフティも50位以内に返り咲くことを目標にしている。
気になるのがジョーダン・スピースだ。ファーマーズインシュランスオープンで55位タイに終わった彼はデビュー間もない13年から守り続けてきた世界ランクトップ50から陥落(51位)。ウェイストマネジメントで予選落ちを喫したことでさらに順位を落とし55位に後退した。
これまで常に若手の先頭に立ってきたスピースは26歳にしてメジャー3勝を含む通算11勝を挙げている。しかし同じ年のライバル、ジャスティン・トーマスは今季2勝をプラスし通算12勝。17年の全英オープンから勝星のないスピースはトーマスに世界ランク(3位)でも勝利数でも抜かれてしまった。
スランプの訪れは得意のパターの不調から。それがショットにも影響し抜き差しならない泥沼にはまり込んだ。
本人は「パッティング(のスランプ)は克服できたんだからショットも大丈夫。どこが悪いか修正すべき点はわかっている。いずれ上向くよ」と楽観的だがここ2戦を見る限り復調までの道のりは長そうに思えるが……。
トップ50復帰はミケルソンが先か? それともスピースか? 2人ともキャリアグランドスラムに王手をかける華のあるプレーヤー(スピースがマスターズ、ミケルソンが全米オープンに勝てばグランドスラム達成)だけに上位を賑わす姿が見たい。