速いグリーンでさらに下り。そんなときできるだけストロークを小さくしてコツッと当てようと考えるゴルファーは多いが、週刊ゴルフダイジェストの大人気マンガ「オーイ! とんぼ」ではまったく逆のことが書いてあった。「それってマンガの中だけの話じゃないの?」。24時間ゴルフのことを考えている“ゴルフバカ”で、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

大好きな「オーイ! とんぼ」ではたった2ページなのに効果絶大

みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。とにかく僕は週刊ゴルフダイジェストに連載されている「オーイ! とんぼ」の大ファンなんです。毎週これが楽しみで週刊ゴルフダイジェストを読んでると言っても過言ではないです。

面白いのはもちろんのこと、内容的にも本当にためになるから凄いんですよ「とんぼ」は。いままでもいろんなことを実際に試してきましたが、週刊ゴルフダイジェスト2/18号にもまたまた気になる内容が。下りの速いパットは小さいストロークで打つのではなく、ゆっくりと大きいストロークで打つと良いということなんですが、どういうことなんでしょうか? さっそく試してみました!

画像: かなり勉強になることばかり描いてあるんですよね~

かなり勉強になることばかり描いてあるんですよね~

僕のホームコースはグリーンが売りのコースでして、速いのはもちろんのこと傾斜もかなり凄いんです。なので、カップの上なんかに乗せてしまうとカップインしない限りは2~3メートルオーバーしちゃうなんてこともよくある。

分かっていながらも上に乗っちゃうことはあるわけで、そういう場合は本当に触るだけでボールはコロコロと転がっていく。なので、下りのパットは小さいテークバックでコツっとインパクトするようにしていました。それでも止まらないものは止まらないわけで、ボールはどんどん加速して大オーバー。もうね、これは仕方がないものだと諦めていたんです。だってこれ以上小さいストロークはできないし、そもそも上に乗せた自分が悪いんだと。

画像: 止まって~と言ってもボールは止まってくれません

止まって~と言ってもボールは止まってくれません

しかしですよ、今回の「とんぼ」には下りの速いパットは小さいストロークではなく、大きくゆっくりストロークしたほうが球の勢いが死ぬって書いてあるじゃないですか。転がしたくないのに大きいストロークをするなんてことはまったく頭になかった僕としては、これは試さずにはおられないわけですよ。

まずは今まで通り小さいストロークで下りのパットを打ってみました。できるだけ小さいテークバックでコツっとインパクト。自分的には触っただけというくらいの感じですが、ボールはコロコロと転がり、カップを1メートルほどオーバーして止まりました。あまり急な傾斜ではなかったとはいえ、触るだけの感覚で1メートルオーバーです。

画像: いつも通り小さいテークバックでコツっと打ってみる

いつも通り小さいテークバックでコツっと打ってみる

「とんぼ」の中では、いくら小さいテークバックでコツっとやっても、インパクトのときの加速度が大きいわけで、加速度が大きいほど衝突エネルギーは強くなるから結果として球は勢いづくと書かれています。たしかにそりゃそうだけど、ボールにパターヘッドを当てないとボールは動かないわけじゃないっすか。どうすりゃいいの~? って感じです。

そこで大きくテークバックして打つ方法をやってみました。やり方としては、大きくヘッドを動かすわけですが、とにかくゆっくりと大きくテークバックするんです。そして切り返しからもゆっくりとクラブを動かしてボールを押してやるんです。インパクトのことは意識せずに、等速でパターヘッドを動かし、インパクトを通過させるというイメージ。そうすることでパターヘッドは加速しないので衝突エネルギーも少ない。コツっと当てたときのような球の勢いは無く、ゆっくりとボールが転がるんです。

画像: 大きなストロークでゆっくり打ってみる

大きなストロークでゆっくり打ってみる

これね、言葉で書くのは簡単ですが、いざ下りの速そうなパットを打つときに大きくテークバックするってのはなかなか覚悟のいることです。ゆっくりとテークバックできても、そこからついつい加速してしまったり、逆に緩んだり。このパットのポイントはいかにゆっくりと等速でストロークできるかってことにかかっています。何度か練習してから、今までやってきた打ち方と、この打ち方を比べてみました。

画像: 意外と結果に差が出ました!

意外と結果に差が出ました!

結果は写真の通り! 今までのコツっと打つ方法だとやっぱり1メートルほどオーバーするのですが、ゆっくり大きくストロークした方法では30センチオーバーくらい。この差は大きいですよ! 30センチならかなりの確率でカップインできますが、1メートルはちょっとプレッシャーかかるし、カップインの確率は30センチに比べるとガクッと落ちるはず。

この結果は本当にうまく打てたときの結果なので、あまりオーバーする距離が変わらなかったときもありましたが、それでも大きくテークバックするほうがカップに近く止まっていました。

やはり「とんぼ」に書かれていたように、ゆっくりと等速でストロークすれば、ボールはフェースにあまり弾かれること無く、かなりゆっくりと転がりだします。初速があきらかに遅い感じでトロトロと転がる。これはかなり武器になるんじゃないかと思いました。

しかしさっきも書きましたが、慣れるまではけっこう勇気のいる打ち方だし、ゆっくりとストロークするということは手打ちでは難しいです。しっかりと体幹を使ってストロークしてやらないと軌道がブレやすい。

なので、しっかりと練習グリーンでコツを掴んでからやったほうが良いでしょうね。でもこれができるようになると、確実にパット数は減ると思うし、この練習をすればパットのストローク自体も良くなるような気がします。やっぱ「とんぼ」は本当に面白くてためになるな~と思うわけですが、こんな凄いことがたった2ページだけでサラッと書いてあるところが凄いよなと思うわけです。

画像: 癒し系女子プロ・蛭田みな美のラウンドを秋山真凜が生レポート!まさかのホールインワン!? youtu.be

癒し系女子プロ・蛭田みな美のラウンドを秋山真凜が生レポート!まさかのホールインワン!?

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.