フットゴルフのアジア女王と一緒にプレーしてきた
こんにちは、新人記者のS子です! 先日、昨年のフットゴルフでアジア女子チャンピオンに輝いた前田春香さんに話を聞かせてもらってきました。
フットゴルフはゴルフ同様パー72でスコアを競うスポーツで、道具もゴルフのように多く揃える必要がないなどハードルが低いことから、小さい子供から女性まで老若男女問わず楽しめると教えてもらいました。
ゴルフボールをクラブで打つのは最高に気持ちいいですけど、思い切りサッカーボールを足で蹴るのも気持ちよさそうですよね……というわけで、私もフットゴルフを体験してきました!
プレーしたのは、今年の9月に開幕するフットゴルフワールドカップの会場でもある栃木県の「セブンハンドレッドゴルフクラブ」さん。ゴルファー目線でみると、とってもコースが広々していて、ベストスコア更新出来ちゃいそう!という印象ですが、前田選手いわくフットゴルフ目線で見ると「距離もあって、競技者でも楽しめるコース」らしいです。競技が違えば、コースに抱く印象も変わるんですね〜。
セブンハンドレッドさんのコースにはラフにフットゴルフ用の直径約53センチのカップが切られていて、フットゴルフ用のティーイングエリアも用意されています。ゴルフコースのなかに、フットゴルフのコースもあるっていう感じです。ゴルフのプレー中にフットゴルフのカップに入ってしまったら、無罰でプレースみたいですよ!
S子はいつもゴルフをプレーしているのと同じゴルフウェアに着替え(動きやすいように短パンをチョイス)、シューズは芝を傷付けないようにスニーカーを用意してきました! しかし、これが大失敗。芝の上だとよく滑るんです。何回転んだかな……(笑)。ゴルファーがフットゴルフをプレーするならスパイクレスのゴルフシューズがお勧めですね!
プレーで使用するサッカーボールは「セブンハンドレッドゴルフクラブ」さんで1球500円でレンタル可能なので、今回はレンタルさせてもらいました!
セブンハンドレッドクラブのフットゴルフの距離設定を見てみるとパー4の最長は165ヤード、パー3は55ヤード、パー5は238ヤードとゴルフでたとえると少し長めのショートコースくらいのイメージ。ティーイングエリアに立ってみると、やっぱり短いな~と感じます。
さて、早速プレー開始です! アウトコースの1番ホール、165ヤードのパー4からスタートです。前田さんにお手本を見せてもらうと、蹴り方が凄くかっこいい……! 惚れ惚れします。S子も前田さんのようにと思って蹴ったボールはまさかのゴルフでいうチーピンのように左へ! そのあと蹴っても蹴っても一向に前へ進まず、結果パー4で「10」を叩いてしまいました(涙)。全然距離短くなかったです……サッカー初心者だとなかなか難しいのかな~。
「最初は左にいっちゃいますよね、でも大丈夫です! インサイド(キック)といって、足の内側でボールを蹴る方法が一番簡単だと思います。蹴るときに足首を固定したまま振り抜くのがポイントですよ」(前田)
と、サッカー初心者のS子にもわかりやすく教えてくれた前田さん。なるほど~! 2番ホール(152ヤード、パー4)で実践すると、なんとか前に飛びました。やった! ただ、コースが打ち上げになっていて遠くまで蹴れないS子のボールは、傾斜で戻ってきてしまいそうになることも……。
「傾斜が強いコースや、強風のときは、ボールが転がってしまうことよくあるんです。そういうときフットゴルフでは『ストップ』というルールがあるんですよ」(前田)
ゴルフボールより転がりやすく、風の影響を受けやすいサッカーボール。傾斜を上りきらずに転がり戻ってしまうことや、少しの傾斜でも風の影響で転がってしまうこともあります。そのときに使用されるルールが「ストップ」。サッカーボールが3秒止まってから「ストップ」と同伴者に声をかけて宣言すれば、それ以降ボールが仮に転がったとしても、止まった位置にリプレースできるというルールです。これはフットゴルフならではのルールだな〜。S子はその後、教わったばかりの「ストップ」に大いに助けられましたよ!
ルールといえばもう一つ。ゴルフではグリーン上で、マークをしたり、ラインが重なっていると、マークをずらしてもらうことありますよね!フットゴルフでは2打目以降のアプローチで、ボール同士が当たってしまいそうな場合はマークOKみたいです!
さて話を戻して、前田さんのアドバイスもあって、2番ホールは4打目で、カップまで15ヤードくらいの距離に近づけました! すると、「この距離、狙えますよ!」と前田さん。15ヤードはゴルフならカップインはほぼ無理ですが、フットゴルフはカップが大きいから、この距離は狙える距離なんです。
「真っすぐ転がるようにつま先で蹴るといいですよ」という前田さんのアドバイス通りに蹴ると……なんとピンにあたってカップイン! これはゴルフのチップインなみに嬉しいです!前田さんが「長い距離から“カップ”を狙えるのがフットゴルフの特徴」と話していたのも納得ですね。
もうひとつフットゴルフならではの面白さを見つけたのでお伝えしたいと思います。それは“傾斜”。ゴルフだとティーショット、セカンドから傾斜を読むというのは中々しない方が多いと思うんです。でも、フットゴルフの場合はティーキック(=ティーショット)から傾斜を読まないとどこに転がっていくのかわからないんです~!なので、常に傾斜をみて、ボールの転がりをイメージする必要があって、ちょっとプロっぽさを感じるところもあって、マネジメントが楽しかったです!
ちなみにカップはグリーン上ではなく、ラフに切ってあるため、「カップ周り」の傾斜は結構キツイ。あまり平坦ではないので、カップをオーバーしたり、ショートすると戻ってくることが多かったです。この辺りはフットゴルフならではの難しさを感じました!
取材終了後のプレーだったため、5ホールだけのプレーでしたが、スコアは10、5、7、5、7でトータル14オーバー。スタートホールで10を叩いたあとは、ダブルボギーペースでのプレーとなりました。でも、遠くから大きいカップに入れるのが気持ちよくて、スコアが悪いのは全然気になりませんでした。楽しかったな〜。
10~20メートル以上からもカップを狙えるワクワク感。ティーキックから傾斜を読み、イメージ通りにできたときの達成感は、ゴルフとは一味違うものを感じました! 道具を揃えなくてもできて、家族や友達と一緒に始めやすいスポーツだな~と思ったS子なのでした。またやりたい!
取材協力/セブンハンドレッドゴルフクラブ