ど真ん中に置いてパットしてちゃダメ?
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。「パットイズマネー」なんて言葉があるように、ゴルフでスコアを作るのには、やっぱパットが入らないとダメなわけです。いくらドライバーをぶっ飛ばしても、アイアンでピンそばにピタッと乗せたとしても、最終的にパットが入らなければスコアにならない。
パットが入らない日って本当にストレスが溜まるし、楽しくないんですよね。パットってのは家でも練習ができるので、ちょこちょことやったりするのですが、これがなかなか上手くならない。やっぱパットってのは芯で打つということが大事だとは思うのですが、これがなかなか難しいのですよ。
どうやったら毎回芯で打てるようになるのかな〜? などと考えていたら週刊ゴルフダイジェスト3/3号の「考えないショートゲーム」という石井忍プロの連載が目に止まりました。そこにはパットのときにボールはフェースの真ん中に置くものとは限らないってことが書かれていました。真ん中で打つためには真ん中に置かなきゃならないんじゃないの? 気になるので試してみることにしました!
記事にはブルックス・ケプカはフェースのトウ寄りにボールを置いて、ループ軌道でパットをしてると書かれていました。これは知らなかった。
メジャーチャンピオンがフェースの真ん中に置いていないんですから、ぼくたちアマチュアも、もしかしたらトウ側やヒール側にボールを置いてパットしたほうが結果が良いってこともあるかもしれないじゃないですか。ってことで、まずはケプカのようにトウ側にボールを置いて打ってみることにしました。
見た目的には思ったよりも違和感がありません。もしかしたら普段から気付かないうちにちょっとトウよりにボールを置いているのかも。僕的にはトウがわにボールがあるとボールがつかまるようなイメージがあるんですよね。僕は少しフェースを開閉させながらストロークするタイプなので、そういうイメージになるのかもしれません。
このボールの位置からフェースのセンターでヒットするようにヘッドを動かすわけです。テークバックは自然と少しアウトサイドに上がって、ループ軌道を描いて戻ってきます。ケプカもこんな感じのループなのかな? 打ってみた感じはとくに違和感はなく、意外に普通に打てるな〜という感じで、ボールの転がりも悪くなかったです。
そして今度はフェースのヒール側にボールを置いて打ってみました。これは構えた時に少し違和感がありますね。なんだかかなりボール位置が近い感じがしてしまうんですよ。少し違和感がありながらも打ってみると、さっきのトウ側に置いたときとは違って少しインサイドにテークバックを引く感じになります。
そこからさっきとは逆のループを描いてヘッドが戻ってきます。気のせいか、こっちのほうが厚い当たりかたがしているように感じました。転がりもそんなに悪くない。でもやはり構えたときに違和感があると言うのはちょっと嫌ですね。ラウンドではそのちょっとした違和感が悪い結果に結びついてしまいそう。実際、トウ側に置いたときよりも少し方向性が悪いように感じました。
最後にいつものようにセンターにボールを置いて打ってみましたが、結局はこれが一番しっくりくる気がしますね。長年この位置で打っているからってこともあるでしょうが、違う打点で打ってみたからこそ、やはりこの位置がいいのかな〜ってことが感じられたんだと思います。
ただ、さっき実験したときほどではなく、ほんの少しだけトウ側に置いて見るというのも良いような気がしました。ど真ん中に置いてそのままど真ん中で打とうとするより、少しずらしたところからど真ん中で打つように動かすほうが「芯」というものを意識できるような気もしますね。
今回の結果はあくまでも僕の打ち方での感触なので、それぞれの打ち方でおそらく結果は違ってくるはずです。パターヘッドの形状やストロークの軌道とかによっても結果は違ってくると思います。
一度こういうことを試してみると、いろいろな発見があるんじゃないかなと。結局、最終的に芯で打つということが目的なわけで、そのために一番自分が打ちやすいボールの位置やストローク軌道を見つけることが大事なんですよね。そのためにいろいろと試してみるのは良いことなんじゃないでしょうか。
記事の中ではボールの置き場所だけではなく、青木功プロのようにパターヘッドのトウ側を浮かせて打ってみるとか、金谷拓実くんのようにヒール側を浮かせて打ってみるとか、そういうことも試してみるのもいいかもと書かれていました。
僕はどちらかというと青木プロのように少しハンドダウンに構えてパチンと打つほうが打ちやすかったですが、やっぱりソールをペタっと置いて打つのが一番打ちやすかったです。みなさんもいろいろ試して、自分が一番芯で打ちやすいスタイルを見つけてみてください。