「WGCメキシコ選手権」で優勝を挙げたパトリック・リード。マスターズ2度目の優勝に向けて絶好調のリードはクラブ契約フリーで戦う選手の一人。そして、彼が使用するアイアン、実は日本の小規模メーカーのクラブなのだ。
沖縄発・「グラインドワークス」製のアイアンを使用
グラインドワークスは、沖縄県が発祥のカスタムメーカー。大規模メーカーに対して、俗に“地クラブ”と呼ばれる小規模メーカーながら、ドライバーからパターまでラインナップする純国産メーカーだ。
このグラインドワークスのプロトタイプアイアンを、パトリック・リードは使用している。昨年のZOZOチャンピオンシップの際にリード本人と直接会う機会があったというゴルフ工房やショップ向けの雑誌「PCM」編集長の村田辰也氏は言う。
「契約フリーのリードが、使うアイアンを探していたところ、あるメーカー関係者を通じて、グラインドワークスを紹介されたようなんです。彼のために型を3回作り直して好み通りに仕上げたところ大変気に入ったようで、それから愛用しているみたいです」(村田)
村田氏によるとリード使用のアイアンはコンパクトで見た目もすっきりのマッスルバックだが、それでいてシャープ過ぎないのがポイントなんだとか。かくして、日本の地クラブメーカーのアイアンを契約外で海外のトップクラスの選手が使うという非常に珍しいケースとなった。
リードはタイガー・ウッズと仲の良い選手の一人。もし4月のマスターズで優勝すれば仲のいいタイガーからグリーンジャケットを着せられることになるシーンを見せてくれるかもしれない。
ヒールのイメージが語られやすいリードだが、その手に握られているのがMade in JAPANのアイアンだと聞くと……思わず応援したくなる?