華と実力と若さ、三拍子揃った若手女子プロが人気
キャップの横やウェアの襟、ウェアの胸や袖など、最近の若手女子プロゴルファーは多くのスポンサーのロゴを身にまとっている。「男子に比べて女子プロは試合数も多く、露出する機会も多いことから、企業側も契約に積極的です」というのはプロゴルファーの中井学。
「試合が多ければその分だけテレビに映るチャンスも多いですし、それだけロゴを露出させることができます。女子プロ人気で雑誌などメディアに取り上げられる機会も多いですから、女子プロのほうが費用対効果が高いと考えられているのではないでしょうか」(中井)
とくに最近の女子プロの場合、10代やハタチ前後の選手のトップレベルでの活躍が目立つ。華があり、実力もあり、かつ若くてフレッシュな印象がある女子プロとの契約は、たしかに企業のブランドイメージを高める上で有効に働きそうだ。
ところで、プロゴルファーのスポンサー企業を見ていると、日本を代表するようなメーカーがあるかと思えば、小さな企業がスポンサーとなっていることもある。これには3つのパターンがあるようだ。
「ひとつは縁故ですよね。所属コースのメンバーさんなど、昔から応援してくれている社長さんが経営する企業がトップダウンでスポンサーになるパターン。それとは別に、プロアマなどでプロと一緒にプレーした中小企業の社長さんが、プロのことを気に入って契約を交わすという、相撲のタニマチのような例もよくあります。最後のひとつが大企業との契約ですが、やはり女子プロとの契約のほうが役員会で承認が下りやすいという話を聞いたことがあります」
中井自身は、新たにプラチナ世代の注目株・吉田優利との契約を発表したばかりのユーチューバーのマネジメント業務を行う会社「UUUM」と契約している。プロゴルファーとして多くのメディアに登場するだけあって、中井自身にもスポンサーは多くいる。
契約を交わせば、当然ながら契約金が手に入る。プロゴルファーにとっては、それがあればこそ試合に専念することができる。そして試合に集中することで良い成績を出し、結果的にスポンサーのロゴが多く露出する……というのがもっとも美しい流れだろう。
男女を問わず、メディアを通じてプロゴルファーの姿を目にする際は、どんなロゴを身につけているかを気にすると、面白いかも。