素振りで回ろう、18ホール!
「たとえば自宅のガレージを改装するなどしてボールを打てればベストですが、なかなかそうもいきませんよね。となると、一番いいのは“素振り”です」
そういうのはプロゴルファーの中村修。そして、その素振りに一工夫を加えると、より効果的なのだとか。
「まずやってもらいたいのは、竹ぼうき素振りです。長く、重いものを振ることで、体幹を使ってスウィングする感覚が磨かれますし、振る体力そのものがついてきます」
そしてもちろん、ゴルフクラブを持っての素振りも効果的。使うのはドライバーか、6番か、サンドか……「いえいえ、14本すべて素振りしていいと思いますよ」と中村。
「たとえば、ホームコースやよく行くコース、あるいはオーガスタナショナルなど海外の有名コースでもいいですが、まずは1番ティの風景をイメージしてください。左バンカーの右目狙いでフェードを打つぞ……とそこまでイメージしてドライバーを素振り。いい素振りができたら、2打目は残り135ヤードのフェアェイからだから次は8番アイアンで素振り……といったように、実際のラウンドを想定して、素振りするのです。アプローチなどは、周囲の安全が確保されていれば、実際にボールを打ってもいいかもしれません」
シミュレーションゴルフならぬ、シミュレーション素振り。これを行うことにより、素振りがただの運動から、ゴルフのための予行演習へと変わっていくというわけだ。
ちなみに、中村はこれを自宅の庭で行なっているというが、マンションなど庭のない環境の場合どうすればいいのか。
「もちろん、素振り用の短いクラブを使って、室内で同じことをしてもOKですが、たとえば過去に録画したトーナメント中継を見ながら、プロと一緒にタイミングを合わせて“エア素振り”してみるのはどうでしょうか。プロのリズムやタイミングを体感できますし、攻め方も学べると思いますよ」
かかるお金はもちろんゼロ。体を動かすから健康にもいいし、もちろんゴルフのトレーニングにもなる。自宅でできる“シミュレーション素振り”、試してみてはいかがだろうか。