新型コロナウイルスの影響が日本中を覆う中、外出を控えて週末を自宅で過ごす人も少なくないはず。それでもゴルフには触れていたい……となれば、選択肢は「家練」となる。プロゴルファー・中村修に、効果的な自宅練習の方法を聞いた。

素振りで回ろう、18ホール!

「たとえば自宅のガレージを改装するなどしてボールを打てればベストですが、なかなかそうもいきませんよね。となると、一番いいのは“素振り”です」

そういうのはプロゴルファーの中村修。そして、その素振りに一工夫を加えると、より効果的なのだとか。

「まずやってもらいたいのは、竹ぼうき素振りです。長く、重いものを振ることで、体幹を使ってスウィングする感覚が磨かれますし、振る体力そのものがついてきます」

画像: 自宅の庭で素振りをするとき、体力をつけたり体幹を使う感覚を磨くには竹ぼうきがおすすめだと中村はいう

自宅の庭で素振りをするとき、体力をつけたり体幹を使う感覚を磨くには竹ぼうきがおすすめだと中村はいう

そしてもちろん、ゴルフクラブを持っての素振りも効果的。使うのはドライバーか、6番か、サンドか……「いえいえ、14本すべて素振りしていいと思いますよ」と中村。

「たとえば、ホームコースやよく行くコース、あるいはオーガスタナショナルなど海外の有名コースでもいいですが、まずは1番ティの風景をイメージしてください。左バンカーの右目狙いでフェードを打つぞ……とそこまでイメージしてドライバーを素振り。いい素振りができたら、2打目は残り135ヤードのフェアェイからだから次は8番アイアンで素振り……といったように、実際のラウンドを想定して、素振りするのです。アプローチなどは、周囲の安全が確保されていれば、実際にボールを打ってもいいかもしれません」

画像: コースをイメージして素振り、アプローチなどをしてみるとより実践的練習にもなる

コースをイメージして素振り、アプローチなどをしてみるとより実践的練習にもなる

シミュレーションゴルフならぬ、シミュレーション素振り。これを行うことにより、素振りがただの運動から、ゴルフのための予行演習へと変わっていくというわけだ。

ちなみに、中村はこれを自宅の庭で行なっているというが、マンションなど庭のない環境の場合どうすればいいのか。

画像: 素振り用のクラブでタイガーのリズムやタイミングを体感してみるのも面白いかも(写真は2019年のZOZOチャンピオンシップ 撮影/姉崎正)

素振り用のクラブでタイガーのリズムやタイミングを体感してみるのも面白いかも(写真は2019年のZOZOチャンピオンシップ 撮影/姉崎正)

「もちろん、素振り用の短いクラブを使って、室内で同じことをしてもOKですが、たとえば過去に録画したトーナメント中継を見ながら、プロと一緒にタイミングを合わせて“エア素振り”してみるのはどうでしょうか。プロのリズムやタイミングを体感できますし、攻め方も学べると思いますよ」

かかるお金はもちろんゼロ。体を動かすから健康にもいいし、もちろんゴルフのトレーニングにもなる。自宅でできる“シミュレーション素振り”、試してみてはいかがだろうか。

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