ゴルフ場といえば、「●●カントリークラブ」「▲▲ゴルフクラブ」といった名称なのが普通。なのだが、「カントリークラブ」とはどういう意味かと改めて問われたときにハッキリ答えられる人は意外と少ないのではないだろうか? ゴルフ場の名称の不思議をカンタン解説。
欧米では「クラブ=メンバーオンリーのプライベートコース」のこと
日本のコースは、名称に「カントリークラブ(country club)」を使っているコースが非常に多い。この、「カントリークラブ」だが、「ゴルフ場」という意味ではない。元々は、地域にある「社交クラブ」という意味合いの言葉で、ゴルフに限らず、テニスや乗馬などを楽しむものだったのが、日本ではゴルフ場に特化して定着した。
日本のコースの約8割はメンバーシップコースとしてスタートしているので、「クラブ」という概念としては間違っていないのだが、メンバー間の交流の場としてどれだけ機能しているかを考えると、本来の「クラブ」とは少し違うものになっていると言える。
イギリスでは、街ごとにゴルフ場とクラブがあり、市民の交流の場となっている。また、地域の子供は無償でクラブのメンバーとして迎えられ、成人して正式にメンバーとなるまで、クラブの大人が面倒を見るそうだ。
ちなみに、アメリカではパブリックコースが圧倒的に多く、そのほとんどは「○○ゴルフコース」という名称になっている。「○○カントリークラブ」、「○○ゴルフクラブ」という名称のコースは、プライベートコースで、メンバー以外はプレーできないのが普通である。