左足上がりのライ、左行くのはNG。この状況なら「左足体重」が正解だが……
女子ツアーを戦うプロたちは、普段どんなことを考えながらラウンドしているのか? それを探るべく、ツアープロ・石井理緒と、そのキャディを務めるコーチ・栗永遼コーチに、きみさらずゴルフリンクスの14番ホール(489ヤードのパー5)をプレーしてもらった。
ドライバーは狙いよりも左にブレたものの、見事にフェアウェイをとらえることに成功。ピンまで残り約215ヤード地点、左足上がりのライからのセカンドショット。石井は3番ウッドを選択したものの、少し左に反れ、ピンまで残り約73ヤードのフェアウェイバンカーへ。バンカーショットが大きく出過ぎたものの、そこから上手く寄せてパーとした。
さて、パターを決めた後、さっそく反省点を振り返り始めた2人。やはり話題に挙がったのが2打目左足上がりからのショットだ。なぜ、わずかにとはいえ左にミスしてしまったのか?
「まず左足上がりはクラブの入射角がアッパー気味になりやすいので、左に行きやすいライです。左を嫌がってインパクトでスウィングの勢いをゆるめてしまうと、今度は右へのプッシュやトップなどのミスの原因になります。とくに今回のシチュエーションでは左側にフェアウェイバンカーが待ち構えていたので、多少右には行ってもいいけど、左方向はよろしくなかったですよね」(栗永)
では、左足上がりのライから、左へのミスを防ぐためにはどうしたらいいのだろうか?
「左足体重にすることです。そうすることで、通常通りに構えたときより多少入射角が鋭角になり、ダウンブローに打つことができます。ただし……」と栗永は続ける。
「左足体重の構えを作るとき、上体が突っ込んでしまう方が結構多いです(写真A)。これだと入射角が鋭角になり過ぎて、今度はダフリの原因になってしまいますね」(栗永)
では、正しい左足体重の作り方を教えてもらおう。
「まずは普段通りに構えたら(写真B左)、お尻をわずかに左側へズラしてください(写真B右)。たったこれだけで、もう左足体重です。体重配分で言えば左足6:右足4というイメージですね」(栗永)
実際にコースへ行けば、左足上がりからのショットを打つ機会は必ずあるはず。ぜひ、栗永が教えてくれた「正しい左足体重の作り方」を実践してみてほしい。
協力/きみさらずゴルフリンクス