ゴルフをはじめてすぐの頃には、どうしたら真っすぐなボールが打てるものかと、日々、試行錯誤を繰り返すもの。しかし、上級者になればなるほど、わざとボールを曲げる技術、つまり「インテンショナルショット」がいかに重要かわかってくる。言葉の意味と使い方を解説!

意図して曲げるボールは、ディフェンスにもオフェンスにも使える

インテンショナルにボールを曲げるというと(intentionalは『意図的な』の意)、目の前に障害物があって真っすぐ狙えない時など、“やむを得ず”使う技術と初心者は考えがちだが、インテンショナルショットの用途はそれだけではない。

画像: 曲げ球の名手といえば、やっぱりこの人、タイガー・ウッズ(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

曲げ球の名手といえば、やっぱりこの人、タイガー・ウッズ(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

たとえば、右にOBのあるホールでは、フェアウェイの右端を狙ってフックするボールを打てば、高確率でOBを回避できる。あるいは、ピンがグリーンの右端にある場合、グリーンのセンターからスライスする球で狙えば、安全にグリーンをとらえつつ、カップに近づけることができる(この場合、グリーン右サイドからフックで狙うと、万が一フックがかからなかった場合はグリーンを外してしまうので得策ではない)。

インテンショナルショットを使いこなすことで、時に無用なリスクを回避し、時には積極果敢に[バーディを狙うこともできるというわけだ。

また、フックボールは飛距離が出やすく、スライスボールは飛距離が落ちやすいことを利用して、インテンショナルショットで微妙な距離のコントロールをすることもある。

ちなみに、インテンショナルショットの打ち方(メカニズム)自体は極めてシンプル。ボールを打ち出したい方向に向かってスタンスをとり、フェースを最終的に狙いたい場所に向けて構える。後は、普段と同じスウィングをすればいい。

ただし、思った通りの弾道を必要な時に確実に打つとなると、相応の技術(スウィングの再現性の高さ)と練習量が必要なことは、いうまでもない。

(ゴルフダイジェストTVより)

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