1ラウンドあたりの平均パットはいくつだろうか? パット・イズ・マネーという言葉があるように、パットはスコアに直結する。大事なパット数を減らすべく、世の中には工夫を凝らし“変わり種”パターが存在する。その実力を、プロゴルファー・中村修がグリーン上でたしかめた。

“手先の感性を殺してくれるパター”とは?

パー72のコースで、すべてのホールでパーオンしてすべて2パットだったとすると、36ショット、36パットで72打になります。仮にパーオン率が7割とするとパーオンは12ホールくらい。そうするとパーオンを外した分の6打を36ショットに足して42ショット。72打でプレーするためには30パットで納める必要があります。

目指すスコアによってですが、平均で40パット以上している方は36パットを目指し、36パット前後の人は30パットを目指すことがスコアメークのカギになります。そう考えると3パットは極力避けたいところです。3パットの原因は大きくふたつ。距離感のミスと方向性のミスです。ここではそのふたつのミスを解消してくれるかもしれない、2つのモデルを紹介します。

画像: 自立するパター「S7K」(左)とL.A.B.GOLF「B.2」(右)

自立するパター「S7K」(左)とL.A.B.GOLF「B.2」(右)

まずはL.A.B.GOLFの「B.2」。

画像: L.A.B.GOLF「B.2」

L.A.B.GOLF「B.2」

従来から存在するほとんどのパターはストローク中にフェースが開閉するようなヘッドが回転するトルクが働いています。特にL字のパターなどはネックを支点にフェースが開きやすく、そのトルクを手で感じながら意識的にしろ無意識的にしろインパクトで狙った方向に打ち出すようにストロークしているものです。

L.A.B.GOLFの「B.2」と名付けられたこのパターはストローク中にフェースの向きは構えたアングルから一切変わらない「ライアングルバランス」という機能を持たせています。どんな機能かというと、ストロークしてもフェースの向きはまったく変わろうとしません。その結果、インパクトでフェースがスクェアに戻りやすく手先で合わせる動作が減り、ヘッドを振り子とした支点の大きな弧を描くようなストロークがしやすくなっています。

グリップにも特徴があり、わずかにシャフトが傾いて装着されていますが、これはインパクトでややハンドファーストで当たるように設計されています。ステンレスのミーリングなので気持ちのいい打感でした。

画像: ハンドファーストなインパクトを作るため、シャフトを傾けて装着している

ハンドファーストなインパクトを作るため、シャフトを傾けて装着している

もちろんパターの持つ特性を感じながらフェースを開閉して打つパットの名手も多く存在します。しかし「B.2」はある意味手先の感性を殺すことで、シンプルなストロークを実現しようとするモデルです。胸から上を動かすようにストロークしていくと手先を使わない感覚が身に付き距離感が合うようになってきます。形の好みはあると思いますが、手先が余計なことをして距離感が合わない人にはお勧めできます。

画像: フェース向きが変わらないから手先の感覚を使わずにストロークできる

フェース向きが変わらないから手先の感覚を使わずにストロークできる

「自立するパター」はなにがいい?

続いて「S7K」を紹介します。

画像: 自立するパター「S7K」

自立するパター「S7K」

このパターは画像をご覧になっていただければ一目瞭然の自立するパターです。

画像: 大きめで重量のあるヘッドにカーボンシャフト、軽量グリップを採用しているため、御覧の通り自立する

大きめで重量のあるヘッドにカーボンシャフト、軽量グリップを採用しているため、御覧の通り自立する

ボールの転がる方向はフェースの向きに83%影響されるといわれています。36パット以上する人は、まずは正しく目標方向にスクェアに構えることが重要だと思います。「S7K」はヘッドのサイズや重量、カーボンシャフト、軽量なグリップによってある程度の傾斜があっても自立するように設計されています。フェースを目標にセットしたあと後方から確認することで目標に対してスクェアに構えることができます。

もちろんすべてのパットでこれをやるとプレーの遅延につながるので、お勧めしたいのは朝の練習グリーンでやることです。スタート前に正しく構えられる感覚をつかんでおくことで間違った方向へのミスを防ぐことができるはずです。プロであってもトーナメントではスタート前やラウンド後に帯同するキャディが後ろから確認してチェックすることは日常的に見られる風景ですから。

構えてみると安定感のある形状で、かなり大きな慣性モーメントを持つヘッドです。フェース向きを合わせて始動すればオートマチックにストロークできる感覚です。打感はやや硬めですが、しっかりとボールの硬さや芯が感じられます。フェースの高さが低くボールの赤道付近をヒットできるので自然なアッパー軌道で転がりのいいパッティングが実現できます。一方、グリップの感触には好みがわかれると思います。

このように機能に特化したパターは他にも数多く存在します。上級者であっても、例えば自宅での練習用に使うのもアリだと思いますし、感覚を取り戻すために定期的に使用するのもアリでしょう。パッティングの向上に使ってみるのはいかがでしょうか。

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