タオルをわきに挟むだけ。古典的と侮るなかれ
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はドライバーが飛ばないんです。アイアンとかはまあ人並みくらいだと思うのですが、とにかくドライバーが飛ばない。
その原因のひとつは確実にスピン量の多さ。上手くボールを捕まえられなくてスピン量が増え、弱々しいスライス系の球になってしまうわけです。
ヘッドスピード的には42m/sくらいなので、女子プロとそんなに変わらないと思うんです。っていうか、女子プロってヘッドスピード40m/sくらいでも250ヤードくらい飛ばしちゃうんですよね。僕も当たればそのくらい行くこともありますが、まあせいぜい230ヤードがいいとこ。競技とかに出ていると400ヤード超えのパー4なんてごろごろあるわけで、そうなってくるとやっぱりドライバーは飛んでほしいわけですよ。
せめて女子プロと同じくらい飛ばしたいな~と思うんです。で、月刊ゴルフダイジェスト5月号を見ていたら「女子プロがやっている、ドローで飛ばす最強ドリル」って特集が! こりゃ今の僕にピッタリじゃないですか! ってことで、さっそくやってみることにしました!
このドリルをやっているのは辻村明志コーチ率いるTEAM辻村の女子プロたち。そのメンバーが凄いんですよ。上田桃子プロを筆頭に小祝さくらプロ、松森彩夏プロ、プラチナ世代の吉田優利プロなど。そんなトッププロたちがやっているドリルですから、こりゃ期待しちゃいますよね。
飛ばすためにはやっぱりドローを打てるほうが有利なわけで、僕は球をつかまえるのが本当に下手でドロー系のボールなんてめったに出ません。なので、このドリルで目指せドローヒッターです。
まずやってみたのは小祝さくらプロがやっているドリル。小祝プロは球が高くて右に飛ぶことが多いので、低めのつかまった風に負けない球が打ちたいそうで、これって僕と全く同じ悩みじゃないですか(レベルは違いますが)。
そんな小祝プロがやっているのか「タオル挟み」。ん? タオル挟み? なんかめちゃめちゃ基本的というか、昔からあるドリルですね。とは言うものの、僕もタオル挟みドリルってちゃんとやったことないから、とりあえずやってみます。
スポーツタオルを両わきに挟んでクラブを振るだけのドリルなのですが、なぜこれを小祝プロがやっているのかと言うと、小祝プロは上体から切り返すクセがあって、クラブが外から下りてくるらしい。これまた僕と同じ悩みじゃないですか。いや~親近感湧くな~。タオルを挟んで振ると両わきが締まって下半身リードになるし、クラブもインサイドから下りるようになるらしいんです。タオルを挟むだけでそんな効果があるんですね。
タオルを挟んでスウィングするとたしかに腕が体と同調するし、わきが開かないのでクラブはインサイドから下りてきますね。手だけでヒョイっとクラブを上げてしまう動きも出来ないのでしっかりと上体がねじれます。インパクト後も左わきが開かずに自然とクラブヘッドがターンしていくような気がします。
大切なのは上半身と下半身が一緒に回ってしまわないこと。辻村コーチによるとプロでもドアスウィングになっている人はいるらしいです。ダウンスウィングのときに上半身と下半身の時間差がないとドローは打てません。なのでちょっとでもいいから切り返しの時に下半身から動き出すことが大事なんですね。いわゆる下半身リードってやつです。タオルを挟んで連続素振りをすることでだんだん下半身から動けるようになってくるらしいです。
タオル挟みドリルで何発か打ってみましたが、たしかにクラブがインサイドから下りてくるのでボールはつかまりやすくなります。下半身から動き出すというのが、やっぱ僕としてはなかなか難しいのですが、「ちょっとでもいいから」という言葉で少しやりやすくなりました。
下半身を先に動かさなきゃならないと考えすぎると、動きがぎこちなくなったりするのですが、ほんのちょっとだけ先に動くだけでも良いんだと思うと、体がスムーズに動きます。下半身から先に動き出して、そのまま下半身が回り続けるときれいにインサイドからボールをとらえられるようになりました。
ボールを打つ合間に、連続素振りをして下半身から動く感覚を感じて、また打つというのがいいのかな~と思いました。ただ、少しクラブが遅れすぎて右に出ることもあったので、このあたりは練習を続けて、この動きに慣れていくしかないんでしょうかね。
昔からあるタオル挟みドリルがこんなに効果があるものだとは思いませんでした。手軽にできるし。やはりシンプルで効果があるから、今でもトッププロにも取り入れられるドリルなんでしょうね。これはクラブを持たなくてもできそうなので、家の中でもやれそうですね。ラウンド前の練習で何球かタオルを挟んで打つのもいいのかもしれません。さっそく取り入れてみようと思います。