USLPGAティーチング会員の資格を持つ小澤美奈瀬は、2020年のプロテスト合格を目指し、練習を重ねている。そんな中、練習の効率化のためにゴルフノートを作り始めたのだという。どんなメリットがあるのか、詳しい話を聞いた。

2021年シーズンの女子ツアー参戦に向け、今年JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のプロテストに挑戦することを決めたティーチングプロ・小澤美奈瀬。小澤はプロゴルファー・中村修の薦めで、学生時代に実践していたゴルフノートを再びつけ始めたのだという。

女子ツアーで活躍する淺井咲希や松田鈴英、河本結らも実践するゴルフノート。日々の練習の成果を手書きでノートに記していくわけだが、小澤はどんなことを書いているのだろうか。

画像: 小澤美奈瀬が実際につけているゴルフノート

小澤美奈瀬が実際につけているゴルフノート

「ラウンドのときは、プレーが終わったあとにまず感想を書きます。取り留めもない雑談も含めた、日記のようなものです。各ホールのスコアやパット数も記録して、最後にプレー中に意識したポイントとその結果がどうだったかを書くんです」(小澤、以下同)

画像: ラウンドの感想、スコア、意識したポイントやその成果をノートに書きこんでいく

ラウンドの感想、スコア、意識したポイントやその成果をノートに書きこんでいく

ラウンドはもちろん、インドアで練習を行うときは弾道測定器の計測データも欠かさずメモ。ゴルフに関することはすべて書き出していく。

「あとで全部読み直すのは時間がかかるので、要点がわかりやすいように星マークをつけてまとめています。ラウンド前に星マークの部分を読み返したりしていますよ。手軽に見返せるのも紙のメリットですよね。サラッとめくるだけで数か月分の練習を振り返ることができるので、スマホのメモ帳機能ではなく手書きなんです」

画像: 計測データも細かくメモ。要点は星マークをつけてまとめることで振り返りやすくなっている

計測データも細かくメモ。要点は星マークをつけてまとめることで振り返りやすくなっている

こうして試行錯誤を蓄積していくことで、「自分にとって良い動きやイメージがどんどんわかってきますよ」と小澤は言う。

「たとえばですけど、私のノートに『アイアンでも背骨を傾けた状態でアドレスしてみたら結果が良かった』って書いた翌日の練習では同じことをやっているのに『ダメだった』って書いてあるんです。読み返したときに、じゃあこの2つでは何が違ったのかという疑問が生まれますよね」

そこでノートの記述を元に思い返すと、「背骨を傾けて良い結果が出た日」は体があまり動いていない、調子が悪い日。一方「ダメだった日」は、体の調子が良くてしっかり体を動かせていたことに気付いたという。

これによって「調子が良い日はダウンスウィングで側屈がしっかり入るからいつも通りでいいけど、体があまり動かない日はアドレスの時点で上体を傾けていたほうが良い結果が出る」という結論が導き出せたわけだ。

もちろんプレーや練習の内容を振り返る意味もあるが、ミスをしたモヤモヤを自分の中に貯め込まず、ノートに書くことで鬱憤を晴らす効果もあるという。

「誰かに話している感覚に近いかもしれません(笑)。書くことでプレーの整理もできるし、スッキリしますよ」

効率的に上達したいゴルファーは、小澤を参考に次回の練習・ラウンドからゴルフノートをつけてみてはいかがだろうか。

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