最適なボール位置はゴルファーによって違う
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。先日2020レッスン・オブ・ザ・イヤーが発表され、渋野日向子プロを指導している青木翔コーチが受賞されました。ま、これは順当というか、みなさん納得のいく結果じゃないでしょうか。
そんな青木コーチの「本番に強くなるコーチング」という記事が週刊ゴルフダイジェスト4/14号に掲載されていました。青木コーチがどういう考えでレッスンをしているのかということが書かれていてとても興味深いのですが、その中でも僕がとても気になったのがショットの時のボール位置に関しての記事。とても基本的な事ですが、真ん中に置けとか少し左足寄りが良いとかいろんな話を聞きます。実際に僕も少し悩んでいるところだったので、どんなことが書かれているのか試してみました。
青木コーチによると、ボールの位置については決まった場所はないということらしい(アイアンの場合)。僕はスタンスのほぼ真ん中か、ちょっと右寄りになるくらいで打つことが多いんですよ。真ん中よりも左目に置くとクラブが届かない感じがして上体が突っ込んじゃったりするんですよね。そうじゃなくても僕は突っ込みやすいタイプなので。
でも、雑誌とかを見ていてもあまり真ん中より右に置いてもOK! っていうのはないんですよ。なので、やっぱもう少し左寄りにボールを置くようにしないとダメなのかな~って思ってたんです。青木コーチの言う「決まった場所はない」ってのはどういうことなんでしょう?
最適なボール位置というのは、ゴルファーによって違うそうなんです。なぜなら、身長や体重、腕の長さや胴の長さなどが人によって違うから。なるほどな~と思うわけですが、ではどうやってその最適な位置を見つければ良いのでしょうか?
基本的には左に引っ掛けたり、上体が突っ込みやすい人はボールは右足寄りに置いてみる。逆にプッシュアウトやスライスが出やすかったり、体が伸び上がってしまう人はボール位置を左足寄りにしてみると良いようです。僕は上体が突っ込むクセがあるのですが、インパクトで伸び上がることもあるんですよね……。ってことで、とりあえず両方試してみました。
まず左足寄りにボールを置いて打ってみますが、ボール1個分左とか、そんな生やさしい感じではなく、左足つま先の前くらいにボールを置いて打ってみます。青木コーチは、とりあえずかなり極端にボール位置をズラしてやってみることが重要だと言います。もちろんそこまでズラすと上手く打てないわけですが、それがわかることが重要なんですね。こんなとこ打てないよ~じゃなくて、実際に打ってみて打てないということを体感するのが大事なんです。
左足つま先前のボールはさすがに上手く打てなかったです(笑)。かなり左に踏み込まないとボールに届かないし、真っすぐ飛ばない。そこから少しずつスタンスの真ん中にボールを寄せてきますが、真ん中からボール2個分くらい左に来たときに、なんとなく上手く打てる感じがしました。少し左に踏み込みながら打つと真っすぐ飛びます。ただ、弾道がかなり高くなるし、結構左への踏み込みを意識しないと上手く打てないので、イマイチしっくり来ません。
次に右足つま先前にボールを置いて打ちましたが、これはまったく打てない。インパクトで手元が詰まっちゃうし、弾道もかなり低い。そこからスタンスの真ん中寄りにボールを動かしていくと、真ん中よりもボール1個分だけ右に来たくらいが一番良い球が出ました。捕まりも良くて厚い当たりの球が出るんですよね。この位置なら上体が突っ込んでしまうと打てないので、突っ込むクセも出なくなるし。僕のベストポジションは真ん中よりちょっと右ってことになりました。
実際にラウンドでボールを少し右寄りに置いて打ってみましたが、いつもよりも少し弾道低めで強めのボールが打てて良い感じでした。やっぱり僕にはこのボール位置がいいんだなと思いましたが、ロングアイアンだとボールが上がりきらないのと、クラブが長い分インパクトで詰まる感じがしたので、5番と6番はボール位置真ん中くらいがちょうどいい感じでした。
いままで、ボールの位置って決まってるものだと思っていたので、青木コーチに「決まった場所はない」と言ってもらってちょっと気持ちが楽になりました。
ボール位置を変えることで自分の悪いクセが直ったり、いい球が打てるようになるので、みなさんも一度自分にはどの位置が一番気持ち良く打てるのか試してみるといいと思います。一度極端にやってみて、そこからだんだんセンターに寄せていくと、きっと「ここだ!」って場所が見つかるんじゃないでしょうか。
突っ込み癖や伸び上がる癖がある人は練習の時にボール位置を左右に動かすことで矯正にもなるので、練習で取り入れるっていうのもありかもしれませんね~。