「3月末、小池(百合子東京都)知事から週末の不要不急の外出を控える要請があった時点から、キャンセルが増え、組数が減っていました。その少ない状態が今日も同じく続いている感じです」というのは、千葉県のマグレガーCCの松下健氏。
コースは現在風呂場・脱衣所を使用禁止にし、レストランのテーブルを間引きし、フロントのサインする場所を離れた場所に変えるなどの対策を行って、営業を続けている。
「お客さんを見ても、マスクをしている方がすごく増えたと思いますし、みなさん気を付けながら来場してくださっているというのは見受けられます。他のコースを見ると、今週末からこうしますといった対応を今日になって打ち出しているコースが多いようです。レストランの営業をしないとか、キャディ付きをやらないとか……名門コースのなかにはクローズするコースもありますが、現時点で今すぐクローズという対応は考えていないです」(同)
千葉同様緊急事態宣言の対象となった埼玉県にある名門・東京GCや、延期になった東京オリンピックのゴルフ競技の舞台となるはずだった霞ヶ関CCは一定期間のクローズを公式サイトで発表している。神奈川県の箱根GCは、「緊急事態宣言の発令をうけて当分の間、当倶楽部の利用はメンバー及びその同居家族のみとさせて頂きます」とポリシーを発表している。
一方、千葉県内の別のゴルフ場のスタッフは「少なくとも現段階ではできる感染予防対策をしっかり取りながら通常営業」という。ただ、今まで通りのやり方ではなく「フロントでチェックインをしたらそのままコースに出てもらいスループレーを基本としてもらう案を検討中です」とのこと。
9ホールプレー後に食事をとって18ホールプレーするスタイルではなく、レストランを使用しないスループレー、あるいは9ホールのプレーであれば、クラブハウスを利用する必要もほぼなく、人との接触も極小で済むのはたしかだろう。非常事態宣言の対象でないエリアのゴルフ場も含めて、感染対策として「昼休憩ありの18ホールプレー」という日本ならではのゴルフのプレースタイルに変化が訪れるかもしれない。
いずれにせよ、新型コロナウイルスのリスクが十分に下がり、安心してゴルフをプレーできる日常が戻ってくるのを今は待つばかりだ。