自宅で10分、藤田寛之と一緒にやってみよう!
「胸周りの筋肉が柔らかくなるとスウィングに有効だって、最近よく聞くんだよね」と話していた藤田寛之。それを聞いたまりこ先生が特別に10分でできる“胸の可動域”を広げるヨガを作ってくれた。
「まずは正座の姿勢で座りましょう。両ひざの間はこぶしひとつ分くらい開けておきます。続いて両手を肩に添えて、ひじを真下に下ろします。息を吸いながらで両ひじを前に出しつつ上げていき、息を吐きながら、ひじを後ろに回していきます。」(まりこ先生)
ポイントは「ひじが後ろを通るときに肩の前側と胸の開きを意識すること」とまりこ先生。ヒジを後ろに引っ張り、肩甲骨を寄せるイメージで10回ほど繰り返しやってみよう。
「今度は両手を下ろして後ろで指を深く組みます。息を吸って胸を開いて少し上を見上げましょう。この状態から、息を吐きながら上体を前に倒しておでこをマットにつけます。その際、組んだ腕を気持ちの良いところまで上に引っ張っていきましょう。息を吸いながらさらに腕を天井方向に持ち上げていき、肩の前側を広げていきます。」(まりこ先生)
腕を伸ばした状態を10秒キープしてみよう。無理に痛くなるまで伸ばす必要はなく、あくまで気持いいところまでで大丈夫とのこと。
「続いて、四つん這いの姿勢をつくります。そこから右の手を前に伸ばしていき指先を立てましょう。辛ければ手のひらをつけても構いません。この状態から左ひじを折り曲げながら右の肩を沈めましょう。右肩を沈めたら、ゆらゆら左右に揺れていき、右の肩周りのこわばりを抜いていきます。顔は左側を向き、辛くないようでしたら顔の右側をそのまま床に下ろしていきます。」(まりこ先生)
反対側も同様に行なったら、再び四つん這いに戻ってひと呼吸。さて、次は?
「右手を少し外側に置き、指先を90度外に向けます。この状態から右ひじを更に曲げ、顔を左に向けながら右の肩を沈め、胸を開きやすくしていきます。できるだけ左手と右の肩まわりは力を抜いていきましょう。反対側も同様にやっていきます」(まりこ先生)
続いてはうつぶせからスタート。両足のつま先を伸ばして足をそろえ、両手をお尻の後ろに持っていき、指を組む。ここからどうするのだろうか。
「息を吸いながら首から胸を起こしていきましょう。上体を起こしたところから前の肩をしっかり開き、お尻を引き締めつつ手足を引っ張るように伸ばしていきます。可能であればモモの付け根を地面から浮かせていきましょう。10秒程キープしたら息を吐いてリラックスです。」(まりこ先生)
最後のヨガは体育座りの姿勢から足を前に伸ばした状態からスタート。両足の間隔はコブシひとつ分空けよう。
「両手を後ろについていき、指先は前方に向けます。キツイかたは外側に向けても大丈夫です。」(まりこ先生)
「この状態から両手で床を押し、腰を持ち上げます。肩の前側の伸展を意識し、足は股関節から引き上げるイメージで行いましょう。胸の中心をグッと開き、足は長く伸ばして天井を見上げます。お尻が落ちやすいので股関節の前側の筋肉をしっかり働かせます。この状態をしばらくキープしたら、息を吐きつつゆっくり体を下ろして呼吸を整えます。」(まりこ先生)
ヨガを終えた藤田曰く「まりこ先生のヨガは全部キツイけど、これはとくにキツかった。胸の前あたりが開いたような気がする」とのこと。胸の可動域が広がれば、飛距離アップの可能性も大いにある。それでなくとも健康に良いといわれるヨガ。ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。
※月刊ゴルフダイジェスト2020年5月号の内容を基に再構成しています
撮影/三木崇徳