ボール位置だけを変えるだけで打ち出し方向も変わる
ジョニ男:僕、40ヤードくらいのアプローチが苦手なんですよ。多くのアマチュアの方も苦手意識がある距離なんじゃないですかね。
高島:たしかに、よく聞きますね。
ジョニ男:しかも、実際にコースに出るとアンジュレーションがあるのでさらに厄介なんです。とくに左足上がりのライがダメなんですよね。なかなか結果が安定しなくて。
![画像: ピンまではおおよそ40ヤード。やや左足上がりのライとなっている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/04/29/fcddf5e9f7e9be300f150aadf310a900a84afe8f_xlarge.jpg)
ピンまではおおよそ40ヤード。やや左足上がりのライとなっている
高島:なるほど。ではまず、ジョニ男さんの左足上がりからのアプローチを一回見ておきたいですね。打つ際に何か気を付けている点ってありますか?
ジョニ男:アプローチ全般に言えることですが、右手に力が入らないようにすることですね。僕は、左手のほうに力を入れて打つようにしています。それで、アドレスに入る前に一旦、後方から見ましてね、目標とボールの間にだいたい目印を設定して、それにフェースを合わせていくというね。これも僕がよくやっていることなんです。
高島:なんかもう、出来上がっていますね。さすがです! では何球か打ってみましょう。
ジョニ男:いや、そんな(照れ)。うまくいくかな。ちょっとやってみます。
――ジョニ男が40ヤードのアプローチに挑戦すると、打ち出し方向が右側に反れたものの、一発目からグリーンオンに成功!
ジョニ男:ちょっと方向はアレでしたけど、乗りはしましたね。
高島:ライが少し左足上がりというのもあったんですが、今のショットが少し右にいったのは、ちょっとアウトサイドから入ってきて打ち込んじゃっているんですね。スウィング自体に問題はないので、ボールをいつもより少し右に置くだけで良くなると思いますよ。
![画像: レッスン前(左)とレッスン後(右)の左足上がりのライからアプローチするときのボール位置。ボールは右に置いたほうがカット軌道になりにくい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/04/29/58e216c5cae0ee178fafeed6ea8eb09a582d6953_xlarge.jpg)
レッスン前(左)とレッスン後(右)の左足上がりのライからアプローチするときのボール位置。ボールは右に置いたほうがカット軌道になりにくい
ジョニ男:そうなんですか。今、真ん中に置いていました。
高島:左足上がりのライでは、平坦なライと同じように打つとカットに振っているのと同じような当たり方をするんですよ。
ジョニ男:今、そうなりましたね。
高島:左足上がりのライでボールの位置を真ん中に置いておくと、インパクトでフェースが返って当たりやすいので、今度は引っ掛けやすいんです。そこで、いつもよりボールを一個分くらい右に置くことで、フェースが返ってくる前にボールに当たりやすくなるので、カットも引っ掛けもしない、真っすぐ飛ぶアプローチになります。ちょっとそれを意識してやってみましょうか。
ジョニ男:はい。
――ボール位置を右にズラし、再び打つジョニ男。ボールはフワッと浮き、ピンそば1メートルにつけるナイスショット!
![画像: ボール位置を変えてアプローチするジョニ男。ピン側1メートルにつけるミラクルショットに。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/04/29/95a5b5a2e217c107ae909075288a4755e5151b59_xlarge.jpg)
ボール位置を変えてアプローチするジョニ男。ピン側1メートルにつけるミラクルショットに。
飯田:メッチャ寄りましたよ!
ジョニ男:やったー! 先生、ありがとうございます。一個分右にボールをズラしたからですか。
高島:そうです。ボールが右にあることで、体の軸を右にキープしたまま打てるようになるからミスも少なくなりますよね。それにジョニ男さんは、テークバックからフォローまで一定のスピードでしっかり振れています。
ジョニ男:いやいや、ありがとうございます(照れ)。
高島:アプローチではコレが凄く大事なことなんです。テークバックからフィニッシュまで、振るスピードを一定で振れると、振り幅だけで距離感が調節できるようになっていくので、これは大事なポイントですね。
ジョニ男:これね。手元で緩めちゃいがちなんですよね。
高島:手元で緩めてしまう原因は、ヘッドの動きを意識して勝手に手元で調節してしまうことにあります。そうじゃなくて、腕の動きのスピードを意識して一定に振った方がいいですね。腕、手元、クラブと分けて考えず、肩からクラブヘッドまでが一体化しているイメージを持つと良いと思います。ふわっと浮かせるアプローチを打つためにもスウィングスピードが一定であることは重要ポイントですよ。
![画像: しっかり寄せることができて喜ぶ生徒のジョニ男(右)と飯田(左)。高島(中央)も笑顔で祝福](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2020/04/29/62c55db9ba2a8b8b34d106b36100a0b9fc5a47b2_xlarge.jpg)
しっかり寄せることができて喜ぶ生徒のジョニ男(右)と飯田(左)。高島(中央)も笑顔で祝福
ジョニ男:いやぁ~、高島先生、本当にありがとうございました。
協力:きみさらずゴルフリンクス