世の中には2種類の人間がいる。コーヒーを好む人間と好まない人間だ。前者の代表がもうすぐタイガーとチャリティマッチに挑むフィル・ミケルソン、後者の代表がスーパーシニア、ベルンハルト・
ランガーだ。さぁ、あなたはどっち?

ミケルソンは1週間コーヒーだけでダイエット

ミケルソンは大のコーヒー党として知られている。昨年思い切ったダイエットを敢行したときはコーヒーと水しか飲まない苛酷なファスティング(断食)に挑んでいる。

1週間固形物を一切摂らずに耐えられたのは好きなコーヒー(濃厚なエチオピアコーヒーにプロテインパウダーやアーモンドミルク、マヌカハニー、シナモンなどを加えた特製ドリンク)を欠かさずに済んだから。

「コーヒーを飲み続けてきたからこの10年病気ひとつしていない」と豪語するほどである。

画像: コーヒー好きのフィル・ミケルソン(写真は2019年のシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン 撮影/姉崎正)

コーヒー好きのフィル・ミケルソン(写真は2019年のシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン 撮影/姉崎正)

コーヒーに含まれるカフェインには皮下脂肪燃焼作用や利尿作用がるあるためミケルソンのダイエットには有効だったようだ。しかし人によってはカフェインがプレーの妨げになることも。

ランガーは「試合の前に一切コーヒーは飲まないようにしている。昨年は飲んで酷い目にあったからね」。“酷い目にあった”とはどういうこと?

画像: 試合前にコーヒーは飲まないとベルンハント・ランガーは決めているという(写真は2018年のマスターズ 撮影/姉崎正)

試合前にコーヒーは飲まないとベルンハント・ランガーは決めているという(写真は2018年のマスターズ 撮影/姉崎正)

「ラスベガスの試合でラウンド中、雷雲が近づいて競技が中断したんだ。クラブハウスに引き上げた時点では少なくとも4、5時間プレーは再開できないだろうといわれたので、コースの隣のホテルに一旦戻った」

ラウンド中の寒さのせいか空腹を覚えたランガーはキャディとともにレストランでチーズケーキとコーヒーを注文。大好きなスイーツと一緒にポットのコーヒーをカップに注いでつかの間のコーヒーブレイクを堪能した。と、その直後だった。「雷雲が去ったので20分後にプレーを再開する」という連絡が入ったのは。

画像: あなたはラウンド中にコーヒー飲む派? 飲まない派?(撮影/横山博昭)

あなたはラウンド中にコーヒー飲む派? 飲まない派?(撮影/横山博昭)

急いでコースに戻りスタンバイ。再開の合図に合わせ7番アイアンでグリーンを狙った。ところが「
コーヒーのカフェインと砂糖のせいか震えが止まらなくて…」と打球はグリーンを大きくオーバーし寄らず入らずのボギー。「次のホールもその次のホールもボギー。体がいうことを利かず落ち着くまで3ホールかかってしまった」

ランガーの体はカフェインに過剰に反応するタイプだったらしく以来彼は「試合前にコーヒーは絶対飲まない」と心に決めている。

スタートして「あれ? 今日はなんだかおかしいぞ」と感じたとき、もしかしてそれがカフェインのなせるワザなんてこともある……かも?

画像: ずんのやす挑戦!100ヤード、きっちり寄せるには【講師:小澤美奈瀬】 youtu.be

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