新型コロナウィルスの感染防止のため4月7日に発令された緊急事態宣言が5月末まで延長された。不要不急での外出が自粛される中、自宅で過ごす時間に工夫を凝らし、ゴルフの上達に当ててみてはいかがだろうか。部屋での練習には短尺のアイアンがベストだとプロゴルファー・中村修に解説してもらった。

長さは短く、重さは同じがいい

広い庭や天井の高い家に住んでいるのであれば、通常のクラブで素振りをすることもできるが、一般的には部屋でクラブを振り回すと、大抵の場合は家族に叱責されるケースがほとんどだろう。そこで部屋での素振りはシャフトを短く切った短尺のアイアンの使用を勧めるというプロゴルファー・中村修。

「研修生時代には、使わなくなった7番アイアンのシャフトを短く切って重量を調整するためにシャフト内に砂を詰め、グリップの太さを調整し自作して使っていました。現在は専用のクラブもありますし、近くのゴルフ工房に持ち込めば作ってもらうこともできるはずです」(中村)

画像: 長さ22インチ(55センチ)で重量は通常の7番アイアンと同じ455gの短尺アイアン

長さ22インチ(55センチ)で重量は通常の7番アイアンと同じ455gの短尺アイアン

中村は、短尺アイアンを使ってどういう練習をするか云々の前に、短尺アイアンが「ある」だけでいいことがあるという。

「球をコントロールするには道具を体の一部に感じられるようになることが大事です。クラブがそばにあることでグリップの握り方であったり握る長さであったり手に馴染む感覚が備わります。テレビを見ながらでも触っていられますからね」(中村)

クラブという道具を使うゴルフにおいては、クラブをいつでも触れるという環境は上達に大いに役立つことだろう。では、通常のアイアンではなく短尺アイアンを使うメリットはどこにあるのだろうか?

「部屋が狭くて通常の長さのクラブを振れないという前提ですが。通常の長さのクラブでは、腰から腰くらいのアプローチをするくらいの大きさのスウィングしかできませんよね、それ以上大きく振ろうとするとスウィングをゆっくりにしたり、一度止めて周囲を確認しながらになります。そうするとあんまり効果が期待できなくなります。例えば画像Aのようにボールを挟んで両腕を伸ばしながらワイドにテークバックをとる練習をする場合、通常の長さのクラブだとどうしても周囲が広くないと難しいところ、短尺アイアンであればそれほど気にせずにトップまで繰り返し素振りできます」(中村)

画像: 画像A ボールを挟んでワイドなテークバックをとっても部屋の大きさに制限することなく素振りができる

画像A ボールを挟んでワイドなテークバックをとっても部屋の大きさに制限することなく素振りができる

途中で止まったり、動きを小さくしたりすることなく振り切れる。これは紛れもないメリットだ。そして、ただ素振りするだけでも効果があるが、せっかくなのでドリル的な練習法を取り入れると、さらに効果が高まる。

「画像Bのようにボールを足で挟んだドリルも効果的です。テークバックでは下半身の動き過ぎを抑制してくれますし、ダウンで右ひざが前に出て前傾が崩れるタイプのスウィングなら、インパクトで挟み込むように使えばしっかりと下半身の力を上半身に伝える使い方が感じられるはずです。さらにフェースの向きやローテーションも体に近いぶん、視覚的に確認しやすいです」(中村)

画像: 画像B ダウンからフォローにかけてクラブを動かしても床を傷つけることもなく、フェースの向きもしっかりと確認できる

画像B ダウンからフォローにかけてクラブを動かしても床を傷つけることもなく、フェースの向きもしっかりと確認できる

また、画像Cのように、バランスボールにひざ立ちして素振りをすれば、さらに体幹を鍛えながら体の動かし方も自然と身につくことだろう。要は短尺のアイアンがあれば工夫次第で練習方法は無限に広がっていくということ。

画像: 画像C バランスボールにひざ立ちして素振りするなど工夫次第で練習方法は無限に広がる

画像C バランスボールにひざ立ちして素振りするなど工夫次第で練習方法は無限に広がる

もちろん普通に素振りをするだけでも気づくことは多く感じられるはずだが、「工夫を凝らすことでさらに体やクラブの動かし方の確認ができます」と中村はいう。

「バランスボールなどが家にないという人に試していただきたいのは、ひざ立ちの素振りです。ひざ立ちしてドライバーを打つドリルを目にしたことがあると思いますが、なかなか練習場でやるのもハードル高いですよね。この短尺アイアンなら同じくらいの効果が期待できますし安全です。実際にゴムティにテニスボールなどの柔らかいボールをティアップして打ってもいいですが、意外と難しいですよ」(中村)

画像: 画像D ひざ立ちして素振りすることで体の傾きや腕の通り道、フェース向きなど確認できることは多い

画像D ひざ立ちして素振りすることで体の傾きや腕の通り道、フェース向きなど確認できることは多い

最後に、部屋での練習に一役も二役も買いそうな短尺のアイアンだが、選ぶ際のポイントを聞いてみた。

「グリップの太さ、重量、ヘッドは通常のクラブと同じか同等がベストです。重量が同じであれば体への負荷もある程度かかりますし、フェースの向きも感じられます。グリップも同等の太さであれば手首の使い方や腕のローテーションなども通常のクラブと同じ感覚で覚えられます」(中村)

自粛要請期間を有効に過ごそうとプラスに考え、部屋での練習に短尺アイアンを使ってみる。体を動かすことはそもそも健康にいいし、練習することでゴルフへのモチベーションも高まり、精神衛生上もいいはずだ。

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