1ヤードのアプローチはごまかしが効かない
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。新型コロナウィルスの影響で自粛生活を余儀なくされている方も多いことでしょう。ゴルファーとしてはラウンドはおろか、練習にもなかなか行けず悶々とされている方も多いはず。首都圏などでは練習場もクローズしているようですし。
仕方がないこととはいえ、ゴルフに対するモチベーションも下がってしまうわけですが、下ばっかり向いていても仕方がないので、こういうときこそ家でできるコツコツ練習をして、ゴルフ解禁となったときに向けてレベルアップしようじゃありませんか。ちょうど週刊ゴルフダイジェスト5/12・19合併号に部屋でできるアプローチ練習方法が載っていましたので、やってみることにしました!
いくらアプローチだからと言っても、家でやるのはちょっと怖いな〜って思うわけです。だってトップしたら危ないし、シャンクでもしようもんなら家具とかを壊してしまう恐れもあるわけだし……などと思っていたら、なんと記事にあったのは「1ヤードアプローチ」。
1ヤード? たったの1ヤード? 1ヤードといえば91.44センチなので、1メートルもない長さです。だいたい週刊ゴルフダイジェストを5冊並べたら1ヤードくらいらしいですが、たった1ヤードのアプローチってなかなか本番でも打たないくらいの短い距離ですよね。この練習をやることでどんな効果があるんでしょうか?
この練習方法を教えてくれている高橋舞プロによると、1ヤードアプローチにはダフリやトップなどのミスの原因が隠れていて、ごまかしが効かないらしいんです。具体的には体幹を使って振れるようになってスウィングの再現性がアップする。打点を意識しやすくなることでダフリ、トップが激減する。入射角がチェックできるので出球の高さが安定するなど、良いことだらけ。これはやってみるしかないでしょう。
用意するものはトイレや台所用のフロアマットや人工芝などと、ボールを打っていく目標物としての座椅子やクッション。シューズを履いているときの感じを出すためにスリッパを履いた方がいいかもしれません。あとはひたすら1ヤードのアプローチをするだけです。
さっそくやってみましたが、これがかなり難しい。最初は怖々打つのでインパクトが緩んでしまったりしてダフったりトップしたり……。いや〜1ヤード打つのってこんなに難しいんですね。
少し慣れてくるとまあまあ打てるようになってきて、どう打てばいいのかがだんだん分かってきます。短い距離だからといって手だけで打ってしまうと全く安定しないんですよ。やはり腕の力は抜いて大きな筋肉を使うイメージで打たないとダメなようです。これは体幹も鍛えられそう。
そしてさらに重要なのはテンポ。ゆっくりとしたテンポで振っていけるようになると球の高さや打ち出しのスピードが安定してきます。この打ち出し高さやスピードが安定するっていうのはアプローチにはとても大事なことなんですよね。振り幅もテークバックとフォローの大きさを揃えた方が安定するんじゃないでしょうかね。
たった1ヤードを打つだけですが、10分もやっているとけっこう疲れるし、ジワーッと汗が出てくる感じ。今までいかに手先だけでアプローチしてたのかってのが分かりますね。
さらにこの1ヤードアプローチにはアレンジがあります。まずはタオルをグリップに巻くバージョン。これはグリップが太くなることで、強くグリップすることができなくなり手首を使ってしまう癖を直すことができます。
手を使いすぎることがなくなることでスイングテンポも良くなり、ダフリやトップがなくなります。やってみましたが、本当に手首が使えないので、体を使って打つという感覚がとてもよく分かりますね。これは練習場とかで20〜30ヤードのアプローチ練習でも使えそう。
もう一つはフェースのトウ側とヒール側にガムテープを貼るバージョン。フェース中央部分だけを残してほかのフェース面を隠すように縦向けにガムテープをはります。こうすることでガムテープのない芯の部分でボールをヒットしないと打感や打音が鈍くなることですぐに分かるということ。
これはけっこう難しいです。芯に当てることに必死になってしまうと、また手打ちになってしまうので、スウィングの中で芯で捉えられるように意識しないとダメですね。最初はガムテープを貼らない部分を少し広めにしておいて、当たるようになってくればだんだん狭くしてくといいかもしれないですね。
たった1ヤードのアプローチでかなり効果がある練習ができそうなので、これはお勧めの練習方法だと思いました。十分家の中でできるし、お金もほとんどかからないし。お家練習をコツコツと続けて、次のラウンドでいきなり寄せワン連発を目指しましょう!