ツアーが中断しステイホームが推奨されるこの時期。さまざまな選手たちがSNS上でレッスンやドリルを紹介している。そのなかから今回紹介するのはパットの名手ブラント・スネデカーのパッティング上達法だ。

名手と素人、どこが違う?

スウィングづくりが優先されがちだが1ラウンドでドライバーを持つのは多くても14回。スコアの圧倒的大多数を占めるのがグリーン上のストロークだ。名手と素人ではそもそもどこが違うのだろうか?

「まず違うのはテークバックとフォローの長さです」とスネデカー。

「アマチュアはテークバックが小さくてフォローが大きい。でもたとえばブラッド・ファクソンのようにパターが上手い選手は必ずテークバックに対してフォローは2インチ(5、6センチ)短い。マスターズ2勝のベン・クレンショーもそうです。大きく淀みなくクラブを引いてフォロースルーはほとんど取っていません。映像で彼らのストロークを是非チェックして欲しいですね」

画像: パットの名手ブラント・スネデカー(写真は2019年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

パットの名手ブラント・スネデカー(写真は2019年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/有原裕晶)

アマチュアの悪癖は素振りにもあるとスネデカーはいう。

「素振りは素振りのためにあるのではありません。目の前のパットをどう打つか、それに合わせた素振りをすることが大事。アマチュアはロングパットを目の前にしているのに小さい素振りしかしなかったり、逆にショートパットなのに大袈裟に大きな素振りをしたり。僕はパットの前に状況に合わせた素振りを5回します。それだけパッティングは難しいということ。素振りを繰り返すことでプレッシャーを少しでも減らそうとしているのです」

「もう1つアドバイスするとしたら、パターのシャフトをヒジから下の前腕に添わせるように構えることが大事。腕とシャフトを一直線にすれば必然的にアップライトな構えになりパターが直線的に動きやすい。極端に開いて閉じる動きが抑えられます。是非試してみてください」

室内でできるドリルは?

「これはもうすごく簡単。なにか1本クラブを床の上に置いてください。パターのトウ側でもヒール側でもやりやすい方で構いません。そのクラブに沿って1.5から2メートルのパットを打つのですが、このとき注意するのはヘッドをシャフトと並行に動かしシャフトに沿ってボールを出すこと。ヘッドが弓なり、つまりインサイドインになり過ぎないよう真っすぐ打ってみましょう。このドリルを1日40球やり続ければきっとコースに戻ったときあなたのパットは見違えているはずです。もちろん僕もやっていますよ!」

小さなドリルがあなたの未来を大きく変える!?

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