渋野日向子が所属先であるサントリーの公式YouTubeチャンネルで最新のスウィングを披露した。昨年と比較して、一体どう進化しているのか? プロゴルファー・中村修が注目した。
体の使い方にキレが増した
公開されたドライバーショットを確認すると下半身は静かに動いているように見えていますが、右足のかかとが最後まで地面を押し込み、そのパワーを腹筋を使って上半身と連結させクラブを振っています。そのことによって昨年と比べても体の”キレ”が増しスウィングの安定感にも飛距離アップにもつながっているようです。
聞くところによると、その飛距離はなんと青木翔コーチをアウトドライブすることもあるそうです。体のキレが増したことで、正確性を保ちながら飛距離アップにもつながっているようです。
進化した理由を渋野選手のSNSから見ることができます。インスタグラムに、ゴムを使って体に抵抗を与えながらスウィングの動作をするトレーニングの模様が、ビフォアアフター形式で投稿されていますが、その動きからは渋野選手の進化が見えてきます。
「ビフォア」と「アフター」を見比べると一目瞭然で、動きの連動が見違えてスムーズになり、体の”キレ”が増しています。青木翔コーチ、そして斎藤大介トレーナーと取り組んでいる体の使い方が、かなり上達してきている証拠だと思います。
このように体の使い方が上達してくると長いクラブの安定感や飛距離アップはもちろん、繊細な動きが必要になるショートゲームにも効果が期待できます。下半身と上半身、クラブの動きまでもが連動することでヘッドスピードの遅い領域でも再現性が高くなり、インパクトも正確になります。
現在のところ6月最終週の「アース・モンダミンカップ」を除いて7月第2週の「ニッポンハムレディス」までの開催中止が発表されている女子ツアー。いつ開幕するかはまだわかりませんが、そこでは進化を遂げた渋野選手が見られることは間違いがなさそうです。