新型コロナウィルスに関する安全規約が記されていたがその内容にして「十分ではない」という声も上がっている。
再開初戦はビッグネームが集結。一方で出場を見送る選手もいる
現在母国オーストラリアで自宅待機中のアダム・スコットは送られてきた安全対策を見て「かなり徹底しているとは思うが正直こんなに甘くていいのか? という感想を持った」と豪APのインタビューで語っている。
スコットが不安を感じているのは症状が現れてからのPCR検査では、その結果がすぐには出ないこと。もう1つは無症状の感染者がトーナメント会場に入れる可能性があることを挙げている。
選手及び関係者はトーナメントに出発する前にセフルチェックを行い、指定ホテルでのPCRまたはそれに準ずるテストを受け、毎日スクリーニングと発熱チェックを行うとツアー側は説明するが、テストの結果判明には24時間から48時間もかかり、このプロセスがスコットに「不安」といわせた点でもある。
「最初はもっと厳しくして、事態が好転してから徐々に規制をゆるめ通常のプロトコルに戻すのだと思っていた。でもこの安全対策では十分ではないという気持ちは否めない」
不安が解消されないためスコットは7月最終週のWGC-フェデックスセントジュード招待からのツアー復帰を検討しており、再開から7試合は出場を回避するつもりだ。
オーストラリアとバハマに家を持つスコットにとって一旦渡米したらおいそれと自宅に戻ることはできない。
「再スタートを切ってから数週間は注意深く様子を見て決めることになるとは思うが、自分が復帰してから全米オープン(9月17日開幕)まで9週間はおそらくアメリカにとどまることになるだろう」
一方再開初戦にはロリー・マキロイやブルックス・ケプカ、ダスティン・ジョンソンら普段なら大会をスキップするビッグネームが出場を予定している。
再開を待ち望み試合に出たくてうずうずする気持ちは皆同じ。だがまだしばらくは“普通の日常”に戻れそうもない。