ゴルフ界にも新しい日常が訪れつつある。17日にはテーラーメイドの契約選手による豪華チャリティマッチが行われ、24日にはタイガーvsミケルソンの「ザ・マッチ」第2弾が開催された。今回はその内容ではなく舞台となった2つのコースに焦点を当てた。謎のベールに包まれたコースとPGAツアープレーヤーたちの庭、どっちに行きたい?

チャリティマッチの舞台となった2つのコースは近いが大きな違いあり

ロリー・マキロイらが出場したチャリティマッチの舞台セミノールGCとタイガー&ミケルソンがNFLのスターと競演したメダリストGCは同じフロリダ州南部に位置しており20マイル(約30キロ)しか離れていない。距離は近いがじつは2つのコースには大きな違いがある。

前者は名匠ドナルド・ロス設計で開場は1929年。かのベン・ホーガンが愛したコースとして知られモダンゴルフの鉄人に「何度回っても新たな体験ができる」といわしめた。

ホーガンはマスターズの前に30日間セミノールで合宿。ひとりでコースにこもりオーガスタ攻略の作戦を練っていたといわれている。

メンバーはわずか300人。この超プライベートコースはかつてジャック・ニクラスのメンバー申請を却下したことでも有名だ。「ニクラスさえメンバーになれない」というニュースがあっという間に拡散されセミノールをより一層秘密のベールに包まれた格調高いコースに押し上げたともいわれている。

画像: タイガー・ウッズもメダリストGCのメンバーのひとりだ(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

タイガー・ウッズもメダリストGCのメンバーのひとりだ(写真は2019年の全米オープン 撮影/有原裕晶)

一方メダリストはグレッグ・ノーマンとピート・ダイの共同設計でボビー・ウィードが改造を手掛けタイガーをはじめロリー・マキロイ、ブルックス・ケプカ、リッキー・ファウラー、ダスティン・ジョンソンほか多くのPGAツアープレーヤーがメンバーに名を連ねている。コロナの影響で閉鎖されたコースが多いなか営業を続けており、選手たちにとってはステイホーム期間の憩いの場でもある。

近くにはニクラスが持つベアーズクラブ(豪邸付きのプライベートコース)があり、メダリストのメンバーの多くがベアーズクラブの住人でもあり「(2つのコースは)我々(ツアープロを)を最高の気分にさせてくれる。アットホームな雰囲気が素晴らしい」とパトリック・キャントレーはいう。

セミノールはプレーヤーがメジャーチャンピオンであれ億万長者であれ一切忖度なし。クローズの時間の午後6時になればプレー中であれ例外なく速やかに退出を求められる。

対するメダリストはプロたちにとって天国。スタート時間は自由で少年時代に戻って純粋にゴルフを楽しみながらマイケル・ジョーダン(メンバー)らと交流できる。

格式と伝統に彩られた海沿いのセミノールと近代的なロングヒッター向け内陸コース、メダリスト(“タイガーティ”から全長7600ヤード)。どちらも難易度は高く魅力的だ。欧州ツアーを転戦していた宮里優作は「コースが選手を育てる」というが世界にはまだ見ぬ名コースがたくさんある。

画像: タイガー・ウッズがゴルフでストラックアウト! 出るか、パーフェクト!? youtu.be

タイガー・ウッズがゴルフでストラックアウト! 出るか、パーフェクト!?

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