ゴルファーのなかには、グリーン周りやグリーン上で大股で歩き、「20歩だから、20ヤードだな」などと“歩測”を行う人がいる。この歩測、なにしろ1歩1ヤードで正確に歩くのがキモになるわけだが……その精度、横断歩道で磨けるって知ってた?
横断歩道の幅はおおよそ1歩1ヤード
ゴルフは距離をコントロールするゲームであるがゆえに、歩いて距離を測ること、つまり、「歩測」もゲームの一部と言える。現代では、様々なGPS機器があり、残りのヤーデージが簡単に、しかも正確にわかるようになったが、ほんの少し前まで、コースでゴルファーが頼りにできるのは、50ヤード毎にしかないヤーデージ杭と自分の足だけだったのである(セルフプレーの場合)。
プロのトーナメントでは、試合中の機械的な距離計測器の使用がほぼ全面的に認められていないため、歩測は今でも不可欠な技術。プロキャディなら、1歩の歩幅をぴったり1ヤードにして歩く訓練をしているのが当たり前だ。やってみるとわかるが、1ヤード(約90センチ)の歩幅は結構な大股。その歩幅を保ったまま、起伏のあるコースを歩くというのは、それだけでなかなか難しい技術と言えるだろう。
ちなみに、1歩1ヤードがどのくらいか実感したければ、メジャーを用意するよりも横断歩道を探すのが手っ取り早い。横断歩道の白線の間隔(ひとつの線の先端から次の線の先端まで)は、約90センチ。白線に従って歩を進めれば、それが1ヤードずつの歩幅になるというわけだ。