ティショットが残念、OB! そんなとき、ゴルフ経験者は「残念、次は前4(マエヨン)からだね」なんて声をかけてくることがある。この「マエヨン」とは、なんのこと?

マエヨン、プレフォーの言葉の意味は?

ティショットがOBになった場合、ルールでは同じ場所からの打ち直し(1打罰を付加して3打目)となる。しかし、この打ち直しを省いて、第2打地点付近の所定の位置(特設ティ)まで進み、そこから第4打をプレーするというローカルルールを採用しているコースが多い(3打目を打ち直したと仮定して、その続きからプレー)。これを「前進4打」、または「プレーイング4」といい、略して「前4(マエヨン)」「プレ4(プレフォー)」と呼んだりする。要するに「前進4打の特設ティ」略して「前4」ということだ。

画像: ティショットがOBの場合に頼れる存在が「前4」だ

ティショットがOBの場合に頼れる存在が「前4」だ

「前4」は、プレーのスムーズな進行を促すためのローカルルールである。打ち直しは、それ自体に時間がかかるのと、複数のプレーヤーがOBの場合や、打ち直した球が再度OBになってしまった場合は、さらに時間がかかることから、それを回避するためのルール、ということだ。

「前4」の区域は、通常、黄色のティマーカーで示されており、ティーイングエリアと同様、ティアップしてもいいことになっている(ローカルルールの確認が必要)。

また、池越えのパー3で、ティショットが池に落ちてしまった場合、グリーン脇の特設ティから、第3打をプレーすることがあり、こちらは「前進3打(プレーイング3、前3)」となる。

「前進4打の特設ティ」を使わない場合

前4や前3のローカルルールを放棄して、(スロープレーにならない範囲で)元の場所から打ち直すことは、もちろん、ルール上は問題ない。ただし、コースによっては、打ち直しを禁止して、必ず「前進」の処置を行うように定めている場合もあるので、事前に確認が必要だ。

そして、最新のルールでは、あくまでローカルルールとしてだが、暫定球を打たずにプレーしたティショットが見つからない場合、「球が止まったと推定される地点やアウトオブバウンズとなった地点からプレーしているホールのフェアウェイの縁までの間で、ホールに近づかない広い区域の中にプレーヤーがドロップすることをできるように」することも可能だとしている。

プライベートのゴルフではよくある、「OBまでは行ってないと思ったボールがない」という状況での「とりあえずこのあたりから2打罰でプレーしておきます」という選択肢が、ローカルルールで認められるケースがあるという。いつもの仲間とのゴルフではない、コンペなどの場合はこのルールが採用されているかどうか確認しておくといいだろう。

ちなみに、ティショット(1打目)がロストボールとなった場合に、このローカルルールに従って次に打つのは「4打目」。結果的には「マエヨン」である。

(ゴルフダイジェストTVより、加筆・修正)

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