100人以上の医療従事者にランチを振る舞う
11日開幕のチャールズシュワッブチャレンジを前にケプカは地元フロリダで100人以上の医療従事者にランチを提供していた。
生まれ育った場所にほど近いウェリントンメディカルセンター。世界中を震撼させているコロナと最前線で向き合う人々に感謝をこめ、用意したフードトラックで昼食を振る舞い写真撮影やサインにも気軽に応じたケプカ。黒いマスクで顔を覆っていたため表情はわかりにくかったがマスクの下は明らかに笑顔だった。
「地元に恩返しできるのはとても幸せなこと。楽しかったです。彼ら(医療従事者)は寸暇を惜しまず自分の家族を犠牲にして働いてくれている。素晴らしいです。(昼食の提供は)我々ができる最低限のこと」とケプカは男前な言葉を口にした。
彼が唯一困ったのはソーシャルディスタンスをいかにとるかということだった。「普通なら挨拶したら握手するのが普通だけれどいまはそれができない。どうしたらいいのかわからずぎこちない感じになってしまった」とメジャー4勝の飛ばし屋は苦笑いした。
地元への貢献もそうだがケプカにとってこの休業期間が有意義だったワケがある。それは痛めていたヒザのケアとリハビリに専念できたこと。
昨年9月に痛めていたヒザの手術を受けたことで19-20年シーズンは出場5試合中2試合で予選落ち、1試合で棄権、予選を通った2試合も43位タイ、47位タイと不振続き。2月には47週間維持していた世界ランク1位の座をロリー・マキロイに明け渡した。
当時「本当は3カ月のリハビリが必要だった」と語っていが、それが思わぬ形で実現したことでシーズン再開後のメジャー獲りに照準を合わせられる状況になった。
「家族とゆっくり過ごす時間も作れたしいい休養になった」とあくまでも前向きなケプカ。再開初戦でスタートダッシュなるか、注目だ。