アイアン2本分の距離を保とう
新型コロナウイルの感染拡大を受け、社会的距離(ソーシャルディスタンス)や3密を避けて過ごすことが当たり前の日常となり、ゴルフ場でもそれが”常識”となりつつある。松山と石川が動画で紹介したのは、いわばそのゴルフ版だ。
スタートホールではソーシャルディスタンスの距離を保つため、2人がロングアイアンを持ち、2メートル(アイアン2本分)離れていることを示している。「これが今の『New Normal』」だと石川はいう。
もちろん握手はなしで、ソーシャルディスタンスを保った距離感であいさつ。ナイスショットしたときはハイタッチを交わすのではなく”エアハイタッチ”で接触を避ける。これも、“New Normal”だ。
キャディバッグは自分で担ぐ
またいつもの試合ではキャディバッグを帯同キャディに担いでもらっているが、同動画ではスタンドバッグを自身が担いでプレーしている。トッププロの“担ぎプレー”はなんとも新鮮だ。
バッグを担いだ石川が「いいね! なんか軽い」といえば、松山が「キャディさんはこの倍ぐらい(の重さを)担いでいるから」と切り返す、仲のいい同学年の二人ならではの会話もみられた。
専属キャディも、担ぎのプレーも一般アマチュアには正直あまりする機会がないかもしれないが、密を避ける、ソーシャルディスタンスを保つという意識を、二人のスターがバッグを担ぐ姿は改めて気付かせてくれる。
バンカーは足でならす
新型コロナウイルスの感染対策として、多くのゴルフ場はバンカーレーキが撤去されているためバンカーショットした後は足やクラブでならすことになる。動画の舞台となった福島県のグランディ那須白河GCもバンカーレーキは置いておらず、1番ホールでバンカーに入れた石川が手早く足でならす姿も。
今後は2人の練習ラウンドの様子、今だから話せる秘話などを毎週UPしていく予定のようだ。そして、このラウンドで使用したギアにはサインが入れられてオークションに出品され、その売り上げは医療従事者の活動支援団体へ寄付されるという。
松山英樹と石川遼による新プロジェクト、引き続き要注目だ。