アベレージゴルファー20名の使用率は「55%」
「距離計測器はGPSとレーザー、どっち派?」という質問を、平均スコア90~100前後のアマチュアゴルファー20人に直接質問してみた。まずは、「そもそも使っているか?」と質問してみたところ、使用者は半数を超える11名だった。
彼らの意見はあとで紹介するとして、まずは使わないと回答した9名に「使わない理由」を尋ねてみた。
距離計測器を使用しない理由として一番多かった意見は、「早く打たないと同伴者や後続組に迷惑をかけてしまう」「スウィングのことを考えたり、ボールを探したりしていると、計測器で距離を見る暇がない」といったもの。計測器を使うとプレーが遅くなるのでは? という懸念が平均スコア90〜100のアベレージゴルファーの間にはあるようだ。
さて、ここからが本題。計測器を使用すると答えた11名のうち、GPS派は7名いた。GPS式計測器は1万円以下で購入することができるものもあるため、アマチュアゴルファーにとって手を出しやすいアイテム。
腕時計型のものも多く、わざわざポケットから取り出さなくてもサッと距離を確認できることをメリットとして挙げるゴルファーが多かった。「すぐに大体の距離がわかるから、必要なクラブがわかる」「コースレイアウトが見られて、スコアも入れられて便利」といったように“あると便利だから“使うという意見が多かった。
またGPS式ではグリーンフロントエッジ、センター、バッグエッジの距離が表示されるため、グリーンマークがついていれば自分のキャリーも知ることができる、というわけだ。
最後にプロ・上級者の使用率が高いレーザー派。20人中4人と今回取材したアベレージゴルファーのなかでは20%の使用率にとどまったが、「ピンなど、狙いたいところまでの正確な距離を把握するためにレーザーを使っている」という意見が代表的で、“便利だから使う“GPS派に対し、レーザー派は“よりストイックにプレーしたいから使う“という傾向が見られた。
また、ゴルフ場にレーザーを持っていくものの、特定の場所でしか使用しないというゴルファーもいた。「一番使うのは、ショートホールの待ち時間。ショートホールでピンまでの距離をレーザーで測ってる姿って、なんかカッコいいでしょ?」これもまた、なんともゴルファーらしい意見だ。
使用者の意見としては、使うことでプレーが遅くなるというデメリットを口にする人はいなかった。距離を把握するだけでもスコアに大きく影響する可能性だってある。“使わない派“あるいは“必要ない派“のゴルファーも、一度試してみるといいかも。
撮影/増田保雄